京響のスプリングコンサートへ行って来ました。
今回のコンサートは独奏のお二人がジャズ界からで、化学反応が楽しみなコンサート。アナウンスは無かった(はず)なのですが、ちゃんと指揮者の広上氏のプレ・トークもあって、その辺りを料理に例えて『同じ料理でも日本料理と中華料理くらい違う』という事でしたが、やっぱりそこが聴き所で、面白いコンサートでした。
個人的には1曲目の『アランフェス協奏曲』――ギル・エヴァンスの編曲で、マイルス・デイヴィスのアルバム『スケッチ・オブ・スペイン』の1曲目に収録されている――が興味津々だったのですが、何か聴いていて無性に眠くなって、睡魔と闘うのに必死でした(苦笑)。このままチック・コリアの『スペイン』へ行ってくれ! とどれだけ思った事か……(笑)。
逆に次のモーツアルト。これが眠くなると踏んでいたのですが、逆にとても面白くて聴き入ってしまいました。盛り上がりの面ではがぜん最後の『ラプソディ・イン・ブルー』だったのですが、あれはもともとジャズ寄りな曲なので、あれくらい(どれくらい?)やってくれると予想は出来たのです。でも、モーツアルトはモーツアルト。このモーツアルトという枠の中で、どれくらい異種格闘が繰り広げられるかっていうのが聴き所であった訳です。勿論カデンツァという事になるのですが、これがモーツアルトの時代では考えられないリズムで演奏され、しかもそれがモーツアルトと絶妙にせめぎあうマーブル感。これがたまりません。
後半『ラプソディ・イン・ブルー』では小曽根節全開でバンジョーとの絡みも有り、アンコールもありで、いつもの京響定期よりも時間も長く、それで全席1,500円で、しかもドリンク付きなのですからかなりお得! 裾野を広げる意味でも、これは是非続けて欲しいものだと思います。
お笑いでは爆笑問題が好きだという広上氏はアンコール前にもトークが入り、きっちりと京響をP.R。定期公演月2回を目指し、かつ満員御礼を公約を掲げているのですから、至極真っ当な態度だと思いました。
昨日、娘を風呂に入れていると、なんか体にブツブツがいくつか出来ていて、それが小さい水ぶくれみたいだったので、何か嫌だな……と思っていたのです。
それが今日はさらに数が増えていたので、やっぱりか! と思い夜に小児科へ連れて行って来ました。案の定、水疱瘡。
他の子にうつる可能性があるので、待合室じゃなくて別の場所で待機して、診察もその場所へ先生が来てくれての診察でした。更には帰るのも裏口からと、特別扱いなのですが、それが良い意味の特別なのか悪い意味のそれなのか、嬉しいのか悲しいのかよく分からない感じでありました。
娘はそんなに医者に行く機会がなく、大体行く時には予防接種の注射を打たれる時なので、診察室に入るとそのトラウマからか大泣きして困ります。今回も例に漏れずに大泣き。絶叫しました。部屋の中にアンパンマンのカレンダーがあって、それを見せて何とか待機させていたのに、先生が来るとやっぱりダメでしたね。
薬をもらって、良い機会だったので、やっと解禁になったHibワクチンの予約もして帰りました。1998年からWHO(世界保健機関)では予防接種を推奨し、既に100ヶ国以上の国で接種が行われているというのに、日本はやっと最近になって認められたのです。まったく何が先進国なのやら。ちなみにアジアで接種が行われていなかったのは日本と北朝鮮くらいらしいですよ。しかも、接種ったって任意なので、国の補助がある訳でもなくて実費です。1回7,000円くらいのを0歳の頃に計3回。1年後に1回の計4回接種しなければならず、自己負担は3万円くらいかかるのです。これではこのご時世、普及は難しいでしょう。ワタシも今回は娘も既に2歳になってるので、1回7,000円の負担で済みますが、3万円と言われると(まとめて3万円の出費ではないにしろ)やっぱりちょっと迷いますね。1人辺り1,2000円のバラマキもいいですが、もっとこういう所に、ちゃんとお金を使って欲しいです。それで助かる尊い小さな命があるのですから!
ちなみにHibワクチン。次回に入荷するのが5月の中頃らしく、接種はそれ以降になりそうです。突然やってくるらしいので、それまでに発症しない保証も無い訳で、無理に怖がる事はないとは思いますが、もしもというのを考えるだけで、政府に対して怒りが込み上げて来ます。ニュースで実際に我が子が発症してしまって、一生意識が戻らない家族のケースを見ましたが、Hibワクチン解禁直前の発症だったらしく、親としては本当にやりきれないでしょうね。そういう子供、そして親がなくなるようになって欲しいものです。
桜祭りで賑わう川べり ライヴも行われておりました ライトアップも行われているポイント 満開の桜です
花見がてら、弁当を持って伏見港公園へ。去年はいつ行ったのかな? と思って過去ログを見てみると、ちょうど1年前だったのですね(2008年04月05日のパザ日誌)。
ただ、去年と違って宇治川派流の京橋からであい橋の間の南側では、物産店や模擬店などが出て、オマケに北岸ではリバーサイドライヴまで行われており、例年通り十石舟・三十石舟も出ているしで大変多くの人が集まっておりました。桜満開、春爛漫! とても暖かくて本当に皆さん、春を楽しんでいる感じでウキウキしますね。まぁ、あとこれで花粉症が無ければ言う事ないのだけれども……。
散歩しながらゆっくりと向ったら、伏見港公園へ着いたのが13時半くらい。去年お弁当を広げた場所の近くの柳の木の下で今年もお弁当。去年はまだちゃんと歩けず、シートの外へ足が出るのも怖がってた娘も、今年はハトを追いかけて走りまくり。この1ヶ月くらいは地獄の曲作りで、あんまり遊んであげてなかったものだから、この土日はたっぷりと遊んであげました。ワタシが遊んでもらったのかもしれないけれど(笑)。
しかしこの土日、天気が悪いという予報が出てたのでどうなるかと思いましたが――実際、昨日に弁当持って出かける予定だったのですが、雨で中止にしましたし――今日は晴天で良かったです。まだ来週末も桜が楽しめるでしょうか?
大谷本廟の桜
ARCDEUXの裏手。木屋町辺りのライトアップされた桜。
バンドの集客の為には、何かのコミューンに入っていなければならないのではないかというのは、常々思っている事ではありますが、それは逆にぬるま湯的なリスクもある訳で、自然と避けて通って来ているのかもしれません。mixiは絶対に手を出したくない場所だし、マイスペも何か抵抗が有って手が出せない。勿論やっておられる方々に対して非難するものではまったく有りませんが。Youtubeには、そのうち作品をアップしようと思っているのですが、そう思うのはあの場所がコミューン的な臭いがしないからでしょうかね。
そういう訳で、せっかくオーストラリアからツアーに来られた素晴らしいバンドLuisa La Choufの京都公演に出演させてもらったのに、まったく集客に貢献出来ず、不甲斐ない限りであります(tottori a.k.a DJ 不整脈さんにも申し訳なかったです)。それどころが、Luisa La Choufのお仲間さん方に助けられて、うちのバンドも盛り上げてもらいました。本当にありがたかったです。
そういう今回のライヴは『一夜限りのclub ARCDEUX』というタイトルが付いており、てっきり誰かDJブースでレコードでも回すのかと思っていたのですが、そういうイヴェントでも無かったようです。それでも出演者は全出演者ともに打ち込み系のブッキングでありまして、pazapもクラブ対応で望もうと思ってはみたのですが、そんな事は到底無理なお話です。なんせ、新曲くらいはダンスミュージックで作ってみようと思ったのにも関わらず、出来たらまったくいつも通りって感じで、変な曲になってしまいましたから。
クラブ系でもアウェイ。ロック系でもアウェイ。ジャズ系でもアウェイ。ポップス系でもアウェイ……と、どんなライヴでもアウェイなのは、よく尋ねられる「ジャンルって何に成るの?」という質問が物語ってるのかも。今回も楽屋で音楽もスモークやレーザー光線もカッコ良かったKAiTOPさんに聞かれたのですが、自分たちでも何て答えていいのか分かりません。「pazapがジャンルです!」ってかっこよく答えられる日がくる事を目指してみます。
そう言えば、敬愛するフランク・ザッパ御大の音楽もジャンルは『ザッパ』としか言えない感じですので、この状況は喜ぶべき事だと思っておいたらいいのでしょう。
さてさて、今回のセットリストです。
持ち時間30分という事で、pazap初のノンストップ30分1本勝負! ableton Liveで打ち込みを流すのですが、この6曲分を全てアレンジメント・ビューに並べてみたら、トラックが60本以上になってしまいました(笑)。それでも安定して演奏が出来るのですから、やはりableton Liveは素晴らしい! Liveという名前だけあります。ただ、テンポチェンジが効かないバグに見舞われ、当日昼前まで対策では悩みましたが、なんとかなって良かったです。
新曲前にはザッパの名曲のフレーズを引用した前奏曲をつけてみたりもましたが、これは今回限りになると思います。
対バンはメイン・アクトのLuisa La Choufさんをはじめ、みなさん素晴らしい演奏で、なかなか楽しいライヴでありました! ありがとうございました! いつものスタッフの皆様方も、見て頂いた方々も、本当にありがとうございました! またこういうイヴェントに出してもらえる事があるのなら、色々な意味でリベンジしたいと思います。