ライヴの日でありますが、昨夜はなんか寝付きが悪かったのですよ。緊張して……という事は、もうこの歳ならありません。昔はかなりの緊張しぃでして、食事も喉を通らないくらいだったっていうのは、ここには何回も書いたような気がするのですが、つまりこれも老化現象のひとつなのではないかと、今気付きました。
いや、そうじゃなくて、昨日バンドでスタジオに入った後、スタジオの待合室でいつものように温かいほうじ茶を頂いたのですが、このティーバッグの包装容器に書いてあった川柳が気になってです。
眠たいと 思った瞬間 鳥になる
第十二回お〜いお茶新俳句大賞中学生部門受賞作品のようなのですが、意味がなかなかおっちゃんには理解できません。それが悪いという訳では勿論なくて、ワタシは大好きです。こういうのは後々尾を引いて、色々と考えてしまいますね。なんせ思った瞬間に鳥になるのですよ。この『瞬間に鳥になる』というポイントが好きです。寝たら鳥になる訳じゃなくて、眠くなったその瞬間に鳥になる訳です。親鸞聖人の『歎異抄』の冒頭の一節を、何故だか思い出してしまいました。
弥陀の誓願不思議にたすけられまいらせて、往生をばとぐるなりと信じて、念仏まうさんとおもひたつこころのをこるとき、すなはち摂取不捨の利益にあづけしめたまふなり。
→歎異抄 第一条(大谷大学)
京都に百万遍という地名がありますが、百万遍、つまり百万回念仏を唱えるという意味から来てる訳です。『南無阿弥陀仏』と念仏すれば救われるという法然上人の浄土宗の考え方ですが、親鸞聖人は念仏しようと思った瞬間にもう救われている。つまり、実際に念仏を唱える事もないという、究極の考え方にまでいってしまったのですが、そういう事まで考えてしまって、夕べは寝付きが悪かった訳です(苦笑)。
車を運転してたりすると、たまにヒヤリハットして鳥肌が出る事がありますが、まさかそういう意味でもありますまい。きっと、かなり深い意味が『鳥になる』には含まれている筈。こういう事を30分かけて、本日はライヴで表現してみたいと思います。
ふとハードディスク・レコーダの電源をオンしてみたら、『ハードディスクが一杯になりました』との表示。慌ててタイトルを確認してみると、昨夜放送の『タモリ倶楽部』が、毎度お馴染みな冒頭の、スタッフが大田区のロケでロールステーキ弁当を食ってる所で力尽きた模様。その後、多分『銀河鉄道999』も2話分予約してあったと思うのだが、勿論録画されていない。
最近、リアルタイムでテレビを見る事があまりなくなり、また録りためたものも見る時間がないという有様なので、次のライヴが終わったらなんとか整理しようと思っていたものの、間に合わなかったという所だ。
毎週月曜日は『鶴瓶の家族に乾杯』をリアルタイムで見ており、裏でやってる『水戸黄門』はしょうがなく録画してるのだが、これがハードディスクの中を一番占領しているので、思い切って全て消去してみると、30時間分の空きが出来た(苦笑)。DVD-Rに焼いておいて、時間がある時にでも見ようと思ってたのだが、考えてみると、時間がある時には、きっとそれを他の事に使ってるのは目に見えてるし、そんな事で『タモリ倶楽部』を見られないんじゃしょうがない。しかも、『水戸黄門』はいつでもやっている気もするし、再放送だっていつでも出来そうだから。
「時間のある時にでも見よう」と思ってる程度のものは、結局見ないのだ。
週末は、土曜日に個人練習に2時間入って、新曲ばかりを繰り返し練習。15/16拍子のポリリズムにも、ゆっくりではありますが徐々に慣れて来て、4/4拍子だけの前作『ミクロ』に比べれば、なかなか仕上がりは早いか? と思われたのですが、日曜日の晩のスタジオでのリハを録音したものを聴いてみると、まだまだ聴くに堪えない程のぎこちないドラミングで、ちょっとへこみました。やっぱり勢いだけでいけた『ミクロ』とは、根本的に種類が違うタイプです。
そのスタジオの時に、1週間前にして初めて歌が入ったのですが、なんせポリリズムで歌わされるとあって、今までのようにすんなりと歌えない様子。そりゃそうだよなぁ、最後なんて15/16拍子のバッキングの上に、コスモス・ポリリズムじゃない、縦の線が違うシャッフルした3拍子で歌わないといけないのだから。でも、歌って行くうちに少しづつコツをつかんで来たみたいで、なんとか形にはなってきた感じです。曲のタイトルも、仮で付いてたものを正式採用し、『ミドロガ』で決定。
残るはライヴ前日のリハだけで、個人練習に入れるとしてもその日の昼間だけなので、なんとかそれでまとめて、ライヴ初演は成功させたい所ではあります。