パザ日誌


2005年10月08日(土曜日)----すぎもと

Mania Expo'70

Mania Expo'70

よく考えてみると、今年は日本で万国博覧会が開かれていたのでしたね。まったく興味が無かったので、行きたいという気にもなりませんでしたし、報道などを見ていても軽い嫌悪感をも覚える程でした。

そういうひねくれた性格の私ですけれども、1970年の大阪で開催された万博には異常に関心があったりします。行きたい行きたいと地団駄を踏んでみても二度と行く事は出来ない。そして、当時も勿論どんな事をしても行く事は出来なかった万博です。

1970年の万博開催時、私はすでにこの世に生を受けてはおりましたが、まだかろうじてヒトのカタチをしているだけの0歳でありました。「万博の年に生まれた」という事実が、実は万博に興味を惹かれる1番の理由なのかも知れません。最近もたまたま知り合った10歳ばかり年上の方から、この万博に行ったという話を聞きまして、とっても羨ましくてしかたなかったのでした。

1970年という区切りの良い年に開催された大阪の万博は、そのおかげでもう何年経ったかっていう計算も早く出来ていいですね(自分の年齢もそうなのですけれど)。そういう訳で2005年の今年は35周年という事ですね。そういう絡みもあってなのか、現在万博公園では「Mania Expo'70」なる展示が行われておりまして、はるばる出かけて参りました。世間は三連休という事なのですけども、今日は雨のせいか人はまばらで、とてもゆっくりと見物できてよかったです。

万博公園といっても少々広うございまして、この展示がされているのは自然文化園の中に有る、鋼鉄館展示室でございます。Mania Expo'70の展示自体は入場無料なのですが、この鋼鉄館がある自然文化園へは入場料が必要になります。それでも入場料は250円ですし、太陽の塔も間近で見られますし、日本庭園だって見学できるのですから安いものです。しかもこの鋼鉄館といえば、万博開催当時は現代音楽のコンサートが開かれていたという、日本現代音楽の聖地みたいな場所ではないですか!(ははは、言い過ぎか?)。あ、そういえばタワレコが出してるスペース・シアター〜Program Of Steel Pavilion At Expo'70買うのをすっかり忘れていた! このCDはこの鋼鉄館で演奏するために、武満徹・高橋悠治・クセナキスが作曲した曲を集めたものです。ベリオのを買って、すっかりこっち買うのを忘れてました(苦笑)。

それはいいとして、中はパビリオンの模型やらコンパニオンの衣装の展示。それから鉄道関係もののお宝の展示から、記録フィルムの上映(15分)。そして河内家菊水丸コレクションまで、なかなか充実していて見応えありでした。1番笑えたのは河内家菊水丸氏の展示での、イタリア人ホステスさんのサインっていうヤツ。そう言えば、あの頃は初めて外人さんを見たっていうちびっ子が多くて、やたらサインを貰ってたっていう話を良く聞きますよね。あと興味深かったのは「地底の太陽」が行方不明になってる事を紹介した新聞記事の展示でした。太陽の塔には3つの顔がありますが、もうひとつ地下に「地底の太陽」っていうのがありまして、万博終了後に行方不明になってるのですよね。まだどこかに残ってるんでしょうかね?

この展示は明日9日(日曜日)が最終日なのですが、万博ミュージアム館長「マニア・トーク」などの特別企画もありますので、興味の有る方は是非行ってみて下さい!

Expo'70チケット販売のぼり

万博の入場券を販売しているという、「のぼり」の様なものも展示してありました。その中にふるさとへのおみやげにとかお中元の贈り物になんて書いてあるのが面白かったですね。

電機自転車

この自転車は電機自転車で、万博開催時に報道関係者に無料で貸し出していたものだそうです。電機自転車は10台あったそうで、三洋電機製なのだそう。

両輪がパンクしてるのか、空気が入ってなくてタイヤがペチャンコなのが、なかなかオツでございました。

岡本太郎コーナー

万博といえば岡本太郎。やっぱりありました「岡本太郎コーナー」。手のひらの椅子はこの場所に展示されているだけでなくて、実際に座る事が出来るのが1脚、入り口付近に置いてありまして、絶好の記念写真スポットとなっておりました。

ちなみに展示場内は撮影は可なのですが、フラッシュの使用は不可でした。

直輸入版にも気をつけろ!

9月25日の日誌で書いた、モンクとコルトレーン競演の発掘CDThelonius Monk Quartet with John Coltrane(Amazon.co.jpのUS盤)の直輸入版を、京都駅前プラッツ近鉄5階にある新星堂で発見しました。思わず買ってしまおうかと思って手に取ってみると、なんとCCCDの表示が(笑)。一瞬US盤も実はCCCDなんじゃないかと思ってしまいましたよ。危ない危ない。

HMVのモンクとコルトレーンのCDページを見てみると分りますが、やっぱりこのCDも3種類あるんですね。東芝EMIのセキュアCDと、US盤の通常盤。そしてこのページでインターナショナル盤って書いてあるのは、俗に言うEU盤ってやつなんでしょうね。で、個々のページを見てみると、レーベルの所が若干違いますね。日本盤は勿論東芝EMIなんですが、輸入盤の方はUS盤がBlue Noteになってて、EU盤のはBliue Note/EMIになってますね。で、このEU盤ってのが新星堂に「直輸入版」って書いてあったものだと思われます。そして、これはセキュアCDじゃなくて、従来の(?)CCCDのようです。ちゃんと前にも後ろにもCCCDという表示があって、輸入元である東芝EMIからの日本語での注意――プレイヤーが壊れるかも? とかいうやつ――も貼ってあります。ただ、この注意書きが新星堂の盗難防止の為に付けてるヤツ(←これ何て言うんでしょ?)が邪魔で、まったく読み取れないのですよね(苦笑)。

恐らくCDショップ店頭なんかではUS盤は置いてないと思われますので、CCCDがイヤだという人は、AmazonやHMVの通販なんかで買うしかないんでしょうね。まったく関堂さんの2004年9月22日の日記と同じ状況であります。



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