パザ日誌


2005年08月10日(水曜日)----すぎもと

近況とかサマー・タイムマシン・ブルース2005とか

何だか色々と忙しくて、更新が滞っておりますが、最近の近況などをささっと書いておくことにします。

先週の金曜日には夕方に四条烏丸近くにある新生銀行で口座を開設。久しぶりに銀行の口座を作りましたが、勿論、資産運用なんかするような資金がないので、そんないいものじゃないです。ただ、ネットバンクを(といっても、ほとんど使えてないのですが)イーバンク銀行から新生銀行へ変えるためだけですけれど。新生銀行は振込み手数料が安い――ネットで他行への振込みでも月5件までは無料――ので有名ですが、それに加えて、ATMでのお金の出し入れがしやすいっていうのがいいですね。しかも基本的にATM24時間手数料無料ですし。

次の日、土曜日は昼間からスタジオで個人練習を3時間。

と言っても、MacとDigi002Rackとマイクを持ち込んでのドラム録音です。本当はドラム・マガジンの誌上コンテストに応募用の録音をするつもりでしたが、それは忙しくて準備がまったく出来なかったので断念。なので、pazapの曲をレコーディングしました。でも、色々手間取って3時間ではちゃんと録音できませんでしたが(苦笑)。

そして、その夜はpazapのリハで同じスタジオに2時間。次のライヴ用の確認などをしました。

次の日、日曜日。前日のスタジオが響いたのか、はたまた寝違えたのか、左肩のあたりが痛くて、起きてしばらく首を左に向けられませんでした(苦笑)。そんな状態で、昼前から芝居を見るために地下鉄で四条まで。その道中、地下鉄の中で向かいに座ったご婦人がデパイチ臭――デパートの1階のような、攻撃的な香水臭を撒き散らす事。またはその人。略して「デパイチ」とも呼ぶ。って勝ってにうちではそう呼んでいるだけなんですけれど――を撒き散らし、片頭痛になるかと息を止めたですよ。臭いっていうのは片頭痛を呼びやすくて、片頭痛持ちの女性は香水をつけない人もいるくらいなのです。実際後で軽めだったのですが、頭痛がやってきました。

四条について、時間がないのですき家でさっと昼食。すき家ではいつも「キムチ豚丼」なのですが、店員さんがちゃんと確認したのにも関わらず、「キムチ牛丼」を持ってくる(笑)。ワタシ、牛肉があまり好きじゃないんで取り替えてもらいたかったんですが、時間がないので無理して食べましたです。実はこれ2回目でして、この前のライヴの日の昼飯でもこのパターンでした。違う店でしたけれど。まったく。なんか注文の仕方を変えたほうがいいのかなぁ。

そして、Cafe-Independantsの上にある劇場アートコンプレックス1928で、ヨーロッパ企画という劇団の「サマー・タイムマシン・ブルース2005」という芝居を見ました。この芝居は映画化されて9月から全国公開されるのですが(映画『サマータイムマシンブルース』公式サイト)、雑誌でこの映画の紹介記事を見て、絶対に見に行こうと思ったのでした。でも映画よりも芝居をまず見ておきたいなぁと思っていたところに、京都公演があるのを知って、慌ててチケット予約をしておきました。

「大学のSF研究会の部員が、タイムマシンに乗って、昨日へ壊れる前のクーラーのリモコンを取りにいく」っていう設定を聞いただけで、とっても面白そうでしょう? まさに「タイムマシン無駄遣い」。タイムトラベルものという事で、同じ人が重ならないように窓から出て行って扉から入ってくるとかいう、そういう醍醐味もありますし(あれ、舞台裏では大変だろうなぁ)、オープニングの「昨日」の短いワン・シーンが、エンディング近くで種明かしの様にもう1度出てくる所なんか、「あぁ、そういう事だったのか!」って納得出来て楽しかった。とにかく面白くて、この芝居を見て映画化をしようと思った監督の気持ちは分かりますね。映画になるとどうなるのか興味あるので、是非見に行ってみようと思います。映画はリモコン持参で割引とかになる劇場もあるらしいですよ(笑)。

ヨーロッパ企画っていうのは京都を中心に活躍する劇団で、実は知らなかったんですが、これからはまた見に行ってみたいと思います。

そして、本日は大阪まで知久寿焼さんのライヴを見に行きまして、明日は京都Cafe-Independantsに知久寿焼さんのライヴを見に行きます。


2005年08月02日(火曜日)----すぎもと

6000円って(苦笑)

ちょっと前に買った、シュトックハウゼンの全集40『光の火曜日』をiPodで聴きながら――しかし、iPodにしてもボクの車のCDプレイヤーにしても、このCDを聴くときはちょっとストレスが貯まります。なんせトラックが変わる時に無音になるんですね。息継ぎするんです。特にこのCDの2枚目は99トラックもあるので、息継ぎしまくり。ちょっとイライラします――プラッツ近鉄の旭屋書店で、Klang Weblogさんのアイデア311号 音のコスモグラフィというエントリーで知った本、アイデアを立ち読みに寄ってみました。

シュトックハウゼンの全集CDのジャケットの特集があって、とっても良いですね。思わず買ってしまおうかという衝動にかられてしまいましたが、3000円弱もする本なのでグッと我慢しました。でもこの内容なら値打ちは有ります、勿論。でもお金がないんです(苦笑)。

しかし、このシュトックハウゼンの全集ジャケット、実はボクは大好きです。最初に見た時には「何これ?」って感じはしましたが、高値で売られてるこのCDに憧れて、いつか買ってやるいつか買ってやると思って見ていると、これがもうジャケットまでも素晴らしく思えて来るのですね。初めて買ったときは本当に嬉しかったですから。誰に何と言われようと、ボクはこのジャケット大好きです。

で、読み終わって横の本に目をやると、『Title9月号』(特集は『こんなタワレコ見た事ない!』)があったので、そういえば、これに菊地成孔さんと横山剣さんの対談があるんだっけ……と思って読んでみました。この対談記事の中で2人が選んだCDが紹介されているんですけれど、その中の菊地さんのセレクションにシュトックハウゼンの『コンタクテ』が有りました。Wergo盤ですけれど。で、それはいいんですけれど、このCDのコメントに次の様に書かれていて――いや、正確には書き起こされていて――口をあんぐりと開けたまま、声も無く笑ってしまいました。

これは録音に莫大な金がかかっているアルバムです。このCD自体も6000円というね。とにかく金の亡者ですから。西海岸のヒップホップとは全然違う、ドイツ人の現代音楽家らしいやりかたでね。今年来ましたけどね(笑)

これ勿論事実誤認なんですけれど、菊地さんの事を知らない人で、更にシュトックハウゼンの大ファンの人が目にしたら怒るだろうなぁと思いましたですよ。菊地さんの日記を読んでいて、その「誤字脱字もこの人のユニークな所だ!」と思ってる人ならば、菊地さんがシュトックハウゼンに敬意を持っていて、けっして悪く言った訳じゃなくて、さらに「そのCDの値段、実はいくらだったのか覚えてないんでしょう?(苦笑)」って思えるんですけれど、そうでなければ、烈火の如く怒りだしてしまいそうです。でもこれ、思い込んで喋ってる菊地さんをフォローで来てない編集の人が悪すぎるでしょう。CDのジャケットまで出してるのに、本当の値段くらい調べれば分るでしょう!

ちなみにボクもこのWergo盤コンタクテ持ってますけれど、2000円で買いましたし。WergoのこのCDのページ見ても定価は18,50ユーロですよ。Amazonではちょいと高めですけれど、3200円(ちなみに数ヶ月前に見た時には1800円くらいだったような気がしたんですけれど……)。

それから、菊地さんは水曜日の深夜にWanted!というFM番組のレギュラーを持っていて、ここではJPopとかと一緒に現代音楽もかけたりするんですけれど、この『コンタクテ』も5月11日にかけてました。この時にはタッキー&翼の曲に続けてかけて、その後に来日するとか、フジロックに出て欲しいよねとか、フジロックで『ヘリコプター四重奏曲』やって欲しいとか言って紹介してましたけれど、実はこの時にこのCD、ちなみに4200円でした。CDが高い事でも有名な人ですね。って言ってるんですよ(苦笑)。ほうら、1800円も上がってる(苦笑)。これがファンなら菊地さんらしいなぁと思う所で、『まったく、しょうがないなぁ……(苦笑)』って笑えるんですが、でもシュトックハウゼンを知らない人がこの本読んだら、シュトックハウゼンの印象が悪くなるっていうのは、ちょっとやっぱり困るよなぁ。

それから、「CDが高い事で有名」なのは確かにある意味そうですけれど、それはシュトックハウゼンが金の亡者だからじゃなくて、自主レーベルなので流通がうまくいってないからですよね。シュトックハウゼン公式サイトのCDカタログを見れば分りますよ。タワレコで5000円位はする『コンタクテ』も本当は25ユーロ/30ドルと高くないですよ。

そういえば、この前タワレコ行って見てみたら、シュトックハウゼン全集の66『光の水曜日迎えの曲』が5300円弱で売ってました。定価は23ユーロ/28ドルですよ。この高さはなんなのでしょうね? あ、そうか、この雑誌はタワレコ特集だから、シュトックハウゼンのCDは高いものだ! っていうのをアピールしときたかったんですかね(笑)。



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