パザ日誌

コラムというほど大袈裟でなく、日記というほど更新もできない。
ただ、pazapのメンバーが思ったことを書き綴るページです。


2004年10月20日(水曜日)----すぎもと

嵐の夜

台風の凄い雨風の中、夕方から地下鉄に乗って北大路駅まで。なんと京都市内をちょっと北へ上がっただけなのに、まったく雨も風も激しくなくてビックリ。そこから歩いて眼鏡屋さんへ向かいました。台風が来てるので、商店街のシャッターもほとんどが閉まってます。ひょっとして眼鏡屋さんも閉まってたら困るなぁ……と思いながら歩いてたんですが、ちゃんと開いてました。良かった。

出来上がった眼鏡を見てみると、あれ? こんな眼鏡に決めたんだ……という感じ。第一印象の感覚で選んだのと、なにより眼鏡を掛けてみて選んでも、その時に度は入っていない訳でして、あまりよく分らないっていうのもあるのですよ。ちょいと掛け具合を調整してもらって、雨の中を駅まで歩いて帰りました。眼鏡は新しいのを掛けたままで。

20%色付きの眼鏡なんですが、それに加えて度をひとつ弱くしてもらったんです。例えば、パソコンの画面や本を読む時には、手元のものを見る事になるので、度が弱めの方が目が疲れないですし。実際に今、こうやってディスプレイを見ていても、以前よりはまぶしい感じや乱反射的なものは減って、かなりいい感じです。眼鏡かけてパソコンを使う人には、これはおすすめかも。グラフィックとかやる人はどうかわからないですが。

それで、地下鉄でググッと南下してくると、やっぱり雨風が凄くなってきましたです。やっぱり南だから強いのかなぁ? 実は、意外と京都市内でも南と北で気象状況は違うのですよね。テレビを見てると、かなり被害の方も出てる様で――特に愛媛県とか今年は本当に被害が多いですね――相手が自然なだけに、なんともやるせないというか、無力感というか、「しょうがない」でしかすませられないのですよね。実は怒る相手がある方が楽なのかもしれない。アメリカ映画の様に、悪者をしたてて、それをボコボコにやっつけるのはスカッと気分爽快なのですが、実際にはそんな単純な構造の問題は少ないですね。幸い、京都市内はそんなに大した事もなく、通り過ぎて行ったみたいです――でも、まだ風は凄く強くてビュンビュン言ってます――が、何か思いのほか時間も出来たので、この前の土曜日のpazapのリハを録音してきたMDを、Protoolsに取り込んだりしながら、その間に、何年か前に買って長い事見ていなかった、パット・メセニーのDVD"Secret Story"(Columbia/COBY-90027)を見たりしていました。しかし、このおっさん、いつ見てもスゲーなぁ……とか、ギターのケツの所にブラシみたいなのが付いてるのは何なんだろう? とか、それはこんどのスタジオの時に生野さんに聞いてみようとか、そういや、生野さんにメセニーのCD4枚借りたのも聴かなきゃとか、新しいAUの携帯はカッコいいけれど、どうしてあのFlashサイトはクソみたいなんだ? とか、そういう事を色々と考えていました。

そうそう、スティーヴ・ライヒの「エレクトリック・カウンター・ポイント」っていう曲が入ったCDも、欲しい欲しいと思いながらまだ買ってないのでした。この曲はたしかパット・メセニーのためにライヒが作曲したのですよね。実際にメセニーがギターも弾いてるので欲しいのでした。

まぁ、最近なんか良くCD買ってるなぁ……と思ってるのですが、今日もまたunbeltipoの新譜がアナウンスされたので、岸野雄一さんのサイトから、さっそくオーダーしたのでした。サンプルのmp3を聴くと、ザッパ的なソロを弾いてたりして、今堀さんってザッパ的なソロを弾くの、めちゃくちゃ上手いんだよなぁ……とか考えながら、アルバムが届くのが楽しみになる嵐の夜でありました。


2004年10月19日(火曜日)----すぎもと

おあずけ

色つき眼鏡が出来上がったっていう連絡を昨日もらいまして、今日受け取りに行くつもりで家を出たのです。実は車で40分くらいかかる眼鏡やさんなんですが、京都に来てからは10年以上、ずっとここで買ってるのもあって――正確には去年、試しに3500円くらいの眼鏡を作った事もありますが、結局掛けてません――安心感、信頼感が持てるのが大きいのです。正直な所、フレームとかは趣味のあうのが少ないのですが、それでもいいのです。

閉店まぎわに駆け込む事になるとは思ってたのですが、今日は雨降りで、そのせいかとても車が多いのですね。電車で行ける場所ならそうするのですが、なんせ交通の便がそんなに良くない所なので、車で行かないとしょうがないのです。そんなこんなで、結局閉店時間には間に合わず、すっかりシャッターが閉まっておりました。あと5分くらい早ければ……。残念無念。また出直しです。くそー! 明日は台風も来る事だし、歩かないといけないけれど、電車で行くかな……。


2004年10月18日(月曜日)----すぎもと

ワンコイン・セール

金曜日のカフェ・アンデパンダンのライヴを見に行く前、ちょっと会場までに時間があったので、近くのJeugiaにCDを見に行ったのです。すると、エスカレーターの所に貼ってあった告知で、翌日土曜日から、また輸入CDの500円セールがあるのを知ったので、次の日の昼間に覗きに行きました。

前回のセールの時には税込み525円だったんですが、今回は税込みで500円のワンコイン・セールなので余計にお得です。前回は三条本店の6階だったのですが、今回の会場は今の本店の建物が出来る前に入ってたビルの2階。ちょっと前までCDのセレクト・ショップみたいな事をしてた所です。ちょうど三条通りの寺町とカフェ・アンデパンダンの間くらいの所ですね。早速、始まって間もない時間に行ってみると、そんなに混雑してる様子もなかったので、ゆっくりと見る事が出来ました。ただ、置いてあるCDは(クラシックに限れば)前回の売れ残りという感じだったのが残念。でも、前回買わなかったもので2枚ほど、買ってきました。

買ったのは、クセナキスの"Electronic Music"(EMF CD 003)というアルバムと、フィリップ・グラスの"Glassworks"(SK 90394)っていうアルバム。新品で税込み1000円なら、かなりのお買い得ですね。

色々と見てたら中古CDで「水琴窟」っていうのがあって、1時間くらい水琴窟の「ぴちゃんぽちゃん……」っていう音が入ってそうなアルバムがあったのです。ある意味、とっても現代音楽っぽい感じもして買おうかとおもったんですが(どうせ200円だし)、流石に1時間も「ぺっちゃんちょっぴん……」っていうのを聴くのは辛いかなぁと思ってやめたのでした。でも、このクセナキスに比べたら、きっと水琴窟の方がずっと聴きやすいかも(笑)。このアルバムをヘッドフォンで全曲聴きとおすのはかなりヘヴィーですね。音響派な感じです。「ピー」とか「ンゴゴゴー」とか言います。でも嫌いな感じでもないですけど。

フィリップ・グラスは、ミニマルな曲ばっかりですね。ある意味、これも好き嫌いが分かれるアルバムなんでしょう。ボクは好きでもないけれど、嫌いでもないという中途半端な印象でした。

それよか、今日やっと届いたんですけれど、アンサンブル・モデルンの「コンロン・ナンカロウ作品集」――おっと、これは日本盤のタイトルだった。輸入盤だから、正確には"Conlon Nancarrow Studies"です――が。まだちゃんと聴けてないんですが、これは凄く良いアルバムですね。素晴らしいです。1曲目が始まって数秒聴いただけで、もう自分好みだと分りました。暫くずっと聴きそうです。しかし長かったなぁ……。こんなんだったら、初めっから輸入盤にしといたら良かったかな……。


2004年10月17日(日曜日)----すぎもと

東京の次に多い場所

金曜日の夜は、廃墟感漂うボクの大好きなカフェ・アンデパンダンへ、知久寿焼さんのソロ・ライヴを観に行きました。

今日のライヴは"3 form folk music"というタイトルで、他に風博士というグループと、勝野タカシさんという方との3組のライヴでした。風博士でヴァイオリンを弾いておられた方が、なんか見覚えのある方だなぁ……と思っていたら、以前ネガポジでライヴをした時に対バンして頂いたバンドの方でした。多分、きっと。

勝野タカシさんは、ギター弾き語りというスタイルからは思いも寄らない、もの凄いグルーヴと表現力のある演奏と歌で、かなり圧倒されました。こういう事をしている方が居るのか! と、本当にライヴには足を運ばないといけないなぁと再認識。思いがけず、もの凄く得をした感じがしました。

で、トリは知久さん。知久さんのソロ・ライヴの回数は、東京の次に京都が多いのだそうです。そう言われてみるとそんな気がしますね。これは菊地成孔さんとも共通する部分ですね。この前にボクの中での日本の2強バンドを挙げましたが、その中のお二人が共に京都に良く来て下さって、京都在住のファンとしては非常にラッキーであります。

セット・リスト
  1. ねむけざましのうた
  2. 安心
  3. オーホーリーナイト
  4. 夢みているよ
  5. らんちう
  6. ぎが(ウクレレ伴奏)
  7. 口琴ショー
  8. おるすばん(ウクレレ伴奏)
  9. いちょうの木の下で(ウクレレ伴奏)
  10. 電車かもしれない
  11. いなくていいひと
  12. 君しかいない
  13. いわしのこもりうた
アンコール
  1. 金魚鉢
  2. いたわさ(知久さんひとりヴァージョン)

ウクレレ・コーナーでの口琴ショーでは、中国雲南省の 納西 ナシ 族の3片口琴が登場。ひょうたん見たいな木製のケースに入った口琴でした。初めて聴いた口琴でしたが、3つの口琴が1セットになっていて、それぞれ音程が違ってるので、スタンダードな口琴とはちょっと感じが違って、これまた良い音がします。音量が小さめですが、メロディーっぽい音が出せる感じですね。手に入りにくいらしいのですが、かなり欲しくなってしまいました。

アンコールの「いたわさ」はJon(犬)さんとのユニット「知久ジョン」のオリジナル曲。元々は2人でデュエットする曲なんですけれど、今回は知久さんひとりで歌ってました。「知久ジョン」としてもまたアンデパンダンに登場したいとおっしゃってましたので、是非とも実現して欲しいものです。


2004年10月12日(火曜日)----すぎもと

まぶしい

なんかパソコンの画面を見るのが、非常に辛いので更新が滞っております。何か「まぶしい感」があるという感じですかね。同じ様に白地に黒の字がかかれた本とかも、とっても読み辛いので困ったものです。「まぶしい感」っていうのは、ドライアイでも感じるらしいので、そのあたりが原因がもしれません。とりあえず、いきつけの眼鏡屋さんで新しい眼鏡をオーダーしてきましたです。20パーセント色付きのやつ。色付き眼鏡はこういう時に効果的なのですよね。それから、また眼科にも行かないと。前に通ってた某眼科にはもう行く気がしないので、違う眼科を探し中です。前に行った眼科は女医さんの居る所でして、具体的には書きませんけれども、あまり良い印象を持たなかったので、2度と行く気がしないです。女医さんというものに偏見を持ちそうな気分です。いや、すでに持ってしまったかも。それに、鼻にピアスしたナースさんがため口で喋ってくる素敵な病院だったので。

それはともかく、「あなたが考える、20世紀最強の日本のバンドは?」と聴かれたとすると、今のボクなら迷いも無く挙げるベスト2は――2バンドというのがポイント――Tipographicaとたまでしょう。そのTipographicaのギタリスト今堀恒雄さんがやられているunbeltipoが、もうすぐアルバムを出すらしいという話を耳にしていて、大変楽しみにしていたのですが、その前に1999年に出しているアルバムunbeltipoの方を入手するのをすっかり忘れていて、慌ててオーダーしてました。それが今日届いたので、何回も聴いたりしております。

……と、これだけの文章を3日がかりで書いてみました。



pazap研究室 all rights reserved.