パザ日誌

コラムというほど大袈裟でなく、日記というほど更新もできない。
ただ、pazapのメンバーが思ったことを書き綴るページです。


2004年10月06日(水曜日)----すぎもと

「ナンカロウ作品集」その後

アンサンブル・モデルンのCD「コンロン・ナンカロウ作品集」を、Amazon.co.jpで注文したのが8月28日。それから1回事務的なもうちょっと待ってメールが届いたのが9月8日。そして予想通りに誠に申し訳ございませんが、大変残念なご報告がありますっていうメールが届いて、一方的にキャンセルされたのが9月23日でした。その時のメールにはAmazon.co.jpでは、商品の価格と在庫情報の把握に細心の注意を払っておりますがと書いてあるにも関わらず、この商品は今でも「在庫切れ」にはならずに「通常8〜12日以内に発送します。」と堂々と商品陳列棚にのっております。お客様のご期待に背くお知らせとなりますと共に、お客様にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。という恥ずべきメールを、本来なら送らなくても良いお客さんに、これからもまた送るつもりだということですね。勿論、ボクもそのひとりだったのかもしれません。もの凄い数のメニューから、今作れない料理を把握できないのはまだ理解できますが、牛丼を切らしてるのが分っているにも関わらず、メニューに堂々と「牛丼」を載っけて、更に腹の空いた客を待たせるだけ待たせて、挙げ句の果てに「やっぱり出来ません」なんていうのはどうかと思いますね。

昨日、あまりにも暇なので京ポンで某掲示板なんかを覗いてたら、今回のAmazonの様なケースのスレがあるのを見つけて、やっぱりな……と思ってしまったんです。そこでも在庫切れにならないから、(勿論、無理だって分った上で)何回も注文したっていう人もいたのですが、今回ボクも同じ様に何回Amazonが同じ事を繰り返すのかをやってみようと、強制キャンセルされた次の日にまた注文してたんです。でも流石にアホらしくなってきて、日本盤にこだわる必要もないので、輸入盤を注文したのです。で、何が腹が立つかって、やっぱりAmazonでないと手に入らないって事です。もっと他にあれば、絶対にAmazonでなんか買わないのになぁ。

さて、前回書いたJohn Cageの"Credo in Us"っていう曲を気に入って良く聴いてます。これまた図書館で借りてる「ジョン・ケージの音楽」(ポール・グリフェス:著/堀内宏公:訳/青土社/ISBN4-7917-6050-6)を読んでますと、この曲は打楽器四重奏――ピアノも含む――による演奏なんですが、レコードをかけるっていうのは、レコードだけじゃなくて、ラジオでもいいようですね。それも、演奏の最中に実際に放送されている番組をかけるのだそうです。ただ、非常時にはニュース番組は避ける様に……なんていうような助言もスコアに記されているのだそうです。へぇ6つ。

なお、レコードの場合はクラシック音楽をかけるのだそうですが、その場合の例としてドヴォルザーク、ベートーヴェン、シベリウス、ショスタコーヴィッチが挙げられているそうです。それで、「マース・カニングハムのための音楽」のEos Ensembleは、そのなかからショスタコを選んだという事のようです。他のヴァージョンも聴いてみたいんですけれど、この曲、あんまりCD化されてないのかなぁ? 勿論、生でも聴いてみたいです。


2004年10月03日(日曜日)----すぎもと

彼岸過ぎたらボクの部屋も寒くなる

ハクション大魔王のハンバーグと、トムとジェリーのチーズ、それからはじめ人間ギャートルズのマンモーの肉の、いったいどれが一番食べてみたいか、そういう事に頭を悩ませてる内に、すっかり10月になってました。地球も10月になったのにやっと気付いたのでしょう、ようやく秋めいてきましたね。ひょっとしたら、地球もなにを食べたいのか考えていたのかも。

でも、暑さ寒さも彼岸までなんて言いますが、その彼岸の辺りにはまだ残暑がキビシかったですね。京大西部講堂のDCPRGのライヴには行かず、黒谷の金戒光明寺に行ってましたです。最近「新撰組ゆかりの地」っていう事を売りにしてる所が多いですが、お寺がそういう政治的な事を売りにするのはどうかと、阿弥陀堂の阿弥陀如来の前で、十念を唱えながら、天井の龍を見上げて考えてしまいました。

それから、場所的に京大に近い事もあって、西部講堂の入り口近くまで行ってみましたが、やっぱり入らずに、駿台予備校の百万遍寮の近くにある、前に1回だけ入った事がある絵本屋さんを覗いて、京阪出町柳駅前の柳月堂さんというパン屋さんで、くるみパンを買って下鴨神社近くの加茂川べりで座って食べて、豆大福が有名なふたばさんの行列を横目に、京都御苑の中を通って、新風館をひやかしつつ、烏丸四条まで歩いたりしました。

図書館で何年ぶりかに借りてた「マース・カニングハムのための音楽」っていうCD――John Cageの"Credo in Us"っていう1942年の曲が最高にかっこ良いのです。ターン・テーブルでショスターコーヴィッチの曲を流したり、パーカッションが色々と入っていたりして、DCPRG好きには受けそうな曲。というか、DCPRGの原点はひょっとしてここじゃないの? と思ってしまう曲でした――を聴いたり、それを返して借りた、ポール・メイエっていうクラリネット奏者のアルバム「クラリネットの至芸」――ストラヴィンスキーの「クラリネット・ソロのための3つの小品」とか、ベリオの「セクエンツァIXa」なんかが入ってるのです――のジャケ写真にしびれたり、トランペット奏者、ホーカン・ハーデンベルガーの「エモーション〜20世紀のトランペット」――これはベリオの「セクエンツァX」とか、リゲティのファンファーレが入ってます――っていうアルバムを聴いたり、生野さんに借りたパガニーニのヴァイオリン協奏曲を何10年かぶりに聴いたりして感動しましたです。

他にも、書く事が一杯あるのですが、またそのうちに。ひとまず、近況でした。



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