パザ日誌

コラムというほど大袈裟でなく、日記というほど更新もできない。
ただ、pazapのメンバーが思ったことを書き綴るページです。


2003年12月20日(土曜日)----すぎもと

今年最後のリハ

「ジョンケージ 4分33秒 mp3」というキーワードでうちへ検索してきた方が居る模様ですが、そんなの探してどうするんですかね(笑)。何ならボクが作りましょうか? トイレの中で演奏したものでよろしければ……。なかなか臭い演奏になると思いますよ(笑)。

しかし、今日は朝目覚めて外を見ると真っ白。京都と雪っていうと似合いそうですが、京都市内で雪が積もるなんて事は一年に一回有るか無いかですね。日中は晴れたので夜までには大まかには解けてしまいました。それにしても寒い風の中、今夜はpazapの今年最後の練習のためにスタジオへ。数日前にベーシスト氏から連絡があって今日は欠席とのこと。キャンセルしようかと思ったものの、キャンセル料が50パーセント発生してしまうので、結局久しぶりに三人で練習する事にしました。ベース音をすぐにでも打ち込みで鳴らせるのはやっぱり便利。

スタジオで打ち込みベースを鳴らす時には、音源からの音をベースアンプで鳴らしてるんですが、久しぶりにやってみたら上手く行かないもんですね。ガイド用のクリックを出してる音源(YAMAHA/MU80)からベース音を出すんですが、一緒にクリックまでもがベースアンプから出てしまって、暫く悩んだりしてました。クリックとベース音をパンで左右に振って、両方が同時に鳴らない様にしてるんですけれど……。クリックはラインアウトから出すんじゃなくて、ヘッドフォン出力から出してるので、ラインアウトからはベースアンプへ送るシールドを一本接続するだけなんです。結局これが一本だけさすと自動的にステレオ出力からモノラル出力になる仕様のせいだと分って、ダミーにもう一本シールドを接続してみたら、ちゃんとベース音だけが鳴ってくれました。いままではこんな事しなくてもよかったのになぁ……と不思議に思ってたんですが、よく考えてみたら今までは2Uラックでパッチベイも一緒に入れていて、それで常時両方に接続してたのですが、今は1Uラックに変えたので勝手が変わったのでした。

まぁそういう感じで久しぶりに三人のリハを終えた後、待合室でiBookでW.I.N.Sのライヴ映像を見ながら、「そういえば、来月ネガポジで和田アキラさんのソロ・ライヴがあるらしいですよ」という話をしながら、今年のpazapのリハは終了したのでした。結局、今年はライヴが二月に一本だけ(まぁ、その後に人間ベーシスト氏が加入したので、なかなかライヴするようにはならなかったていうのが大きいのですが……)。来年はもうちょっとライヴがしたいなぁ……と思う年の瀬なのでした。


2003年12月19日(金曜日)----すぎもと

もうどこまでもアンサンブル・モデルンについて行きたい気分

通りがかったミドリ電化で空気清浄機のフィルターを購入。もう二年近く交換してなくて、そろそろ限界なのです。一応交換の目安は二年なんですが、汚れ方は目視でも限度を超えてるのが容易に分る程なんです。でも、どこの電気屋さんに行っても、新品の空気清浄機はズラーっと並んでるのに、フィルターなんてほとんど在庫として置いてないのはどういう了見なんでしょ? やっぱり取り寄せてもらおうかと思ってた所、フラっと入ったこの店にはちゃんと在庫がありました。こんなにフィルターの在庫をそろえてる店は初めてみました。素晴らしい……という事で、ポイント・カードまで作って購入。しかし、このフィルターの値段が本体価格――定価ではなくてセールで買った値段なんですが――の五割というのはなんとも……(苦笑)。まぁ、二年に一度なら許せる範囲ではあるのですけど。

それから、すっかりノーマークで油断してたというのと、体調不良で情報収集能力が下がっていたというのを言い訳に(苦笑)、リリースをまったく知らなかったEnsemble Modernの"Greggery Peccary & Other Persuasions"を、今日は必死で見つけてきました。 関堂幸輔さんの今日のM4(メディア批評日記)にてそれは意外と書いていただいたんですが、ボクはどこまでも隙だらけの人間です(笑)。

とりあえずザッパモノはここへ行っとけ! というJoe's Garageへ行ったのですが、置いてませんでした(もしくは売り切れ?)。ブートとか色々と誘惑がある危ないお店なので、そそくさと退散(笑)。近くにあるカナート洛北の中のHMVへも行ってみたのですが、クラシック・コーナーのしょぼいこと。まったくお話になりません。それでも、どこの店にもスティーヴ・ライヒのデジタル・オペラ「スリー・テイルズ」(CD & DVD)は置いてあるんですね。欲しいモノなので、これまた危険防止措置により素早く退散。こうなればクラシック関係の充実してる店に行かねば……と体制を立て直し、京都市内でクラシックが充実してるJEUGIA三条本店へ。クラシック・コーナーが広いので逆に探すのに手間取るかと思ったのですが、「現代音楽コーナー」の「サ行」の先頭にあるのを素早く発見して、やっとこさ購入できたのでした。良かった良かった。CDの帯のジャンルが書いてある所に<ロック(現代音楽)>と書いてあったのがちょっと笑えました。なんじゃそりゃ。

週末の渋滞を縫う様に、知ってる限りの裏道を駆使して帰宅。靴を脱ぎ損ねる勢いでCDプレイヤーにセッティング。いきなり最後の"The Adventures Of Greggery Peccary"から聴きだすというのは反則でしょうか? Zappa御大の曲(またはアルバム)から「一番好きなのは?」若しくは「一番おすすめは?」とかって質問されて、非常に困る事がたまにあるのですが、それでもかなり上位にしめる曲は"The Adventures Of Greggery Peccary"(邦題:グレッガリー・ペッカリーの冒険)で、これが入ってるアルバム"Studio Tan"は"Revised Music For Low Budget Orchestra"(邦題:低予算編成管弦楽団のための音楽、改訂版)や"RDNZL"という素晴らしい曲も入っているのもあって、本当に大好きなアルバムなのです。

それに、ボクが曲を作る時の目標としているのは、いつかきっと"The Adventures Of Greggery Peccary"の様な曲を作って、これをライヴで演奏する事なんです。ボクの中でこの曲は、Zappa御大の「ペトルーシュカ」だと思ってて、これは曲が似てるとかって事ではなくて、言葉では説明できないんですけど、この曲の「位置」みたいなのが「ペトルーシュカ」だと思ってるんです。ポップさと現代音楽っぽさと(=ロックっぽさとクラシックさ)、歌(語りも含めて)とインストのバランス的な感じとかや、ストーリー性とかが、まさにボクにとって理想的な感じで、全ての美味しい所が凝縮して詰まってる感じが大好きで、たてつづけに何回も聴く事が良くあります。だからボクはこの曲にはとても思い入れがあるので、いきなりこの曲を聴いてしまった訳です。

でも正直言って、Frank Zappa名義でなくて、Ensenble Modern名義のアルバムだし……、いやそれだけじゃなくて、ザッパ御大自身もこの曲をフルで再現した事なんて無かったのですから、今回もダイジェストなインスト作品だと決めてかかってました。だからCDをかける前に裏ジャッケットの時間表示を見て目を疑いました。「に……に……にじゅうごふんじゅうはちびょう?????」と(笑)。そしてCDをプレイしてみて、今度はやっと直りかけてる腰を抜かしそうになりながら、2、3歩後ずさりしてひっくり返りました。ちゃんと歌もナレーションも入った、まんまあの"The Adventures Of Greggery Peccary"の再現なんですね! しかもEnsemble Modernの!! ちゃんとハービーハンコックの「カメレオン」の引用らしき部分までそのまんま!!! しかも内容も素晴らしすぎでオーバーダブ無しですよ。信じられない。もう息をするのも忘れる程に、最後まで聴き入ってしまいました。

勿論その他の曲も素晴らしくて、"Moggio"や"Peaches En Regalia"なんていうロック系な曲が演奏されてるっていうのも素晴らしいですが、関堂さんもおっしゃられている通り、なんといってもシンクラヴィア作品をちゃんと人の手で演奏しているのはいいですね。勿論シンクラヴィアの演奏もいいのですが、こんなにスリリングな生演奏ヴァージョンでも楽しめるとなれば、こんなに良い事はないですし、これから更なるチャレンジをEnsemble Modernには期待したい所です。これを機会にザッパ作品の素晴らしさが認識されればもっと言う事は無いですね。

だいたい、クラシック・コーナーに置いてあるCDで、こんな素晴らしいオーケストラのCDのしょっぱなが「ブヒー」っていうブタ鼻から始まってるなんて、こんな素敵な事はないですよ。本当にEnsemble Modern万歳です! もし"Yellow Shark"とか"Everything is healing nicely"とかの現代音楽的フランク・ザッパが苦手という方にも、親しみやすくて素晴らしいアルバムだと思いますのでおすすめです。

何回も通して聴きながら、大山甲日さんの書かれたライナーノーツを読んでたら、なんか感慨深くなって涙が流れてきましたです。本当に素晴らしいアルバムです。

関連サイト

2003年12月18日(木曜日)----すぎもと

鍵をかけろ!

なんか今日は久しぶりに「寝たー!」って感じです。九時間も寝ました。最近は寝ても五時間から六時間くらい。それも一時間半、もしくは三時間間隔で目が覚めてしまうので、寝付きの悪いボクとしては困ったものでした。まぁ目覚める周期的には悪くない間隔なんでしょうけど。

今回図書館で借りて来たのは、この前の続きの「高橋悠治リアルタイム3 クセナキス・マセダ」(fontec FOCD3157)と「高橋悠治リアルタイム6 鳥のあそび」(fontec FOCD3191)。それから「すさまじく冒険的な音響」(Foa Records FRCP-1019)という、何かすさまじく面白そうなCDです。

さぁ、聴くぞ! と意気込んでみたものの、それどころではなくなりました(苦笑)。それは……。

pazap の すぎもと氏 は本作をもう入手されたのかな?

Ensemble Modernが"Greggery Peccary & Other Persuasions"というZappa御大もののCDをリリースしたんだそうです。うへー、恥ずかしながら、今日の関堂さんの日記を見て初めて知りました。こりゃもうフランク・ザッパを敬愛してるとか、バンド名がpazapだとか、そういうの全てが恥ずかしい限りです。今すぐにでも買いに走り出しそうになりましたが、もう開いてる店もないのでやっとの事で思いとどまった所です。明日にでも Joe's Garageを覗いてみる事にします。あぁ、早く聴いてみたい……。

それはそうと、このCDはこの前のビートルズとは逆で、日本盤がコピーコントロールされてないCDなのだとか。日本語盤を買うのでいいのですが、逆だったら輸入版を買うでしょうね。権利を守るのもいいのですが、小学校に鍵をかけるのが当たり前の世の中ってのは、まったく異常な話ですよ。

関連サイト

2003年12月17日(水曜日)----すぎもと

ダーリン

腰痛日記。今日は自転車で立ちこぎが出来る様になりました。昨日までは出来なかったのです、痛くて。本当に毎日、まるで成長するかの様に出来る事が増えてきてて、いちいち喜んでます。一週間位前までは当たり前だと思ってた事なのに、何か不思議な感じです。まったく、普通に歩けたり走れたりする人たちを見て、うらやましいなぁとか思ってしまったりしてたんですが、きっとこれ、すっかり元通りになってしまったら、すっかり元通りになってしまうんでしょうね。

しかし、実際に腰痛生活をしていると、街中でも腰痛持ちの人をよく見かける様になります。きっとこれ、今までにも居たんでしょうが、ボクが気づいてないだけなんでしょうね。今日も駅の階段の手すりを両手で持って、一段づつゆっくりゆっくり横に降りてくるおじさんとか、傘を杖代わりに使って、腰をかばいながら歩いてるおばさんを見て、お互い大変ですよねぇ……と心の中で思ったりしました。

そういえば、またレストアストアに寄り道して、三百八十円CDを二枚買ってきました。The Boomの「サイレンのおひさま」と、ファンキー末吉さんのソロ・アルバム「亜州鼓魂」。The Boomは、スカ→沖縄→ブラジルという変化をしていったと思うんですが、スカから沖縄への変わり目くらいが一番好きです。この「サイレンのおひさま」は、大好きな曲「ダーリン」が入ってて、これが入ってるからこのアルバムを買おうと思ったと言ってもいいくらいです。「ダーリン」は、主人公が何者か謎だったり、ファンタジーなのかブラックなのかっていうあたりが好きですね。ファンキーさんのはまだ聴いてません。


2003年12月16日(火曜日)----すぎもと

何も無いというのがある町

牟岐町

楽しみにしていた「俺たちの旅」を見ました。徳島ロケのドラマっていうのは、例えば鳴門の渦潮とか阿波踊りとか、そういうのはサスペンスなりでたまに見かけるんですが、今回はボクの生まれ育った町という事で、なかなか感慨深いものでございました。ドラマ上の設定としては「海部町」という名前でひとくくりにされてた町なんですが、実は半分くらい――いや、実際にはそれ以上だと思いますが――は我が故郷牟岐町が使われてました。中村雅俊が働いてた造船所のドック辺りは牟岐の東の港ですし、十朱幸代とダンスを踊ってたりとか、色々と登場した赤い灯台がある堤防もうちの町でしたしね。あと学校とかは出羽島という島の休校中の出羽小学校でした。これもうちの町で、ボクが小学生の頃はまだ授業が行なわれていたんですが、今では船で――片道4キロくらい――牟岐小学校へ通ってるんでしょうね。船通学なんてオツなもんでしょ? それはともかく、ドラマの設定上では「離れた島」という設定ではなかったようでしたけれど。

なんかロケ中はあんまり天気が良くなかったのか、どっちかっていうと太平洋というより日本海かと思う様な感じで写ってましたけれど、それがあのドラマには合ってた感じではありましたですね。サスペンスにはお決まりの、地元タイアップばりばりな観光地めぐりなんてのも無くて、さりげないのがよかったです。まぁもともとそんなに名物が一杯ある訳じゃないんですが。

フリースクールの先生が「大きな空と大きな海しかないような所だ」って言う台詞がありましたが、まぁそういう様な感じの所です。こういうのをネガティヴに取って、何か「名物」みたいな売りを作らないといけないような感覚に陥ってしまう人々が要るんですが、「大きな空と大きな海」というかけがえの無い売りがあるじゃないか! っていつも思うのですよ。それを「無い」だなんて思ってしまう不幸に陥る地方の町が多くて、その結果「大きな空と大きな海」まで大事にしないとなったら何をしてる事やら……って思ってしまいます。無責任に勝手な事を書いてますが。

まぁボクの町には最近、穴場的なダイビング・スポットとかがあって、サンゴとかも見る事が出来ますし、釣りは昔から有名ですし、近くにはキムタクもプライヴェートで来てたというサーフィンのメッカもあります。そうそうウミガメも見られますし、そういうドラマで写らなかった部分が一杯ありますので、そういうのがお好きな方は是非足を運んでみてください……と、すっかり宣伝になってしまいました(笑)。


2003年12月15日(月曜日)----すぎもと

隠れキャラ

水戸黄門のスペシャルの日でした。そのせいで普段は絶対に見ない「フレンドパーク」なんかも見てしまうというオマケ付き。水戸黄門チームが出てたためなんですが。

水戸黄門の本編は、関東の人には分らないような隠れキャラもチラホラと出てて、これはこれでスペシャルな感じで面白かったですね。TBS系列の大阪局である毎日放送の夕方の顔である「ちちんぷいぷい」の出演者が出てたんです。例えばニュース解説者(?)の石田さんなんて、タレントでもないのでかなりの隠れキャラなんで、関西の方にしか分らないですよね。後、角さんとかも出てたんですが、なんといっても松川アナウンサーの演技が上手くてビックリしました。この辺の模様は土曜日の昼間に、番宣とメイキングを兼ねた番組を(関西ローカルだと思いますが)放送していたのです。

後は伏見の港の場面でもぷいぷい出演のタレントさん達がドッと登場でしたが(桂ざこばさん、磯辺っち、かつみ・さゆり、陣内智則氏など)、伏見の見慣れた風景――酒蔵とかのおきまりの場所――がチラっと写ったのですが、上手い事その部分だけ切り取ったら、ちゃんと時代劇になるんだなぁ……なんて関心しますね。ちょっとカメラを引いて撮ったら、まったく現代劇になると思うんで。いやいやそれ以前に、伏見港なんて、海の港をずっと見て育って来てる者としましては、ずっと違和感があるネーミングなんですが……。

そういうのも含めて、水戸黄門好きにとっては面白かったのでした。


2003年12月14日(日曜日)----すぎもと

インスタント焼きそば

三時頃まで起きていて、そろそろ寝ようと思って何気なくテレビのチャンネルを変えてたら、「三十年目の俺たちの旅」のメイキングみたいなのをしていたで、それを見てしまったので、結局明け方まで眠れませんでした。

それから昼前まで眠ってしまって、目が覚めてから慌てて用意をして、講演会を聴くために京都駅経由で興聖寺まで。京都駅から興聖寺まで歩いてたら、前を歩いてた子連れのお母さんがスーパーの袋を持っていて、その半透明の乳白色に写った日清のUFOが五個は入っている事を確認。きっとこの付近のスーパーで特売をしてるんだろうという結論になり、五個もまとめ買いをするという事は、きっと六十八円にちがいない! とか話しながら向かったのでした。

講演会が終わって今度は駅に向かう時、すれ違う人が持ってるスーパーの袋を見てみると、やっぱり必ずUFOが入ってるのです。それも必ず複数個。これはちょっと気になるので、プラッツ近鉄に寄る前に手前のスーパーに寄ってみました。すると案の定「六十八円」と書かれた文字が。我ながら鋭いな……なんて苦笑しながら、それでも一応「当たったで賞」という事で二個購入して帰ってきました。まぁ、すんなりと帰って来た訳じゃなくて、近鉄で「御座候」とか、コンビニでおにぎりとか買って食ったりしながらなんですが。

そういえば、子供の頃は袋入りの「日清焼きそば」が大好きで、一袋ではとてもじゃないですが満足できないので、一気に二袋作って食べてたりしたんです。でも最近久しぶりに「大盛りイカ焼きそば」なるものを食ってみたんですが、途中でイヤになってきて困りました。オッサンになるという事は、インスタント焼きそばを食べてる途中で辛くなってくる事だという事を最近初めて理解した訳です。あぁ、今までの人生の先輩方も、こうやってオッサンを自覚していったんだなぁ……と感慨深いです。


2003年12月13日(土曜日)----すぎもと

牛の話

腰痛日記が続いておりますが、本当に二日早ければ、まちがいなく昨日のレコーディングには行けなかっただろうなぁ……と思って、それだけでもラッキーだったと思ったりしてます。ちょっとづつですが、痛みも回復してて、でもまだ歩くのは大変なので、今日は「公開しょうぎ作曲」のイヴェントを観に行きたかったんですが、ヤメて家でまったりとDVDを観たりしてました。そうそう、腰痛はだいぶ楽になってきたんですが、腰をかばう為に、その周辺の筋肉に無理な負荷がかかっている模様です。そのおかげで筋肉痛が酷いです。

今日は田舎の悪友同級生から電話があったんですが、その電話が「牛が出た日を教えてくれ」というものでした。「牛が出た日」って何の事じゃ? とかって思うでしょうが、これは去年の十一月の日誌に書いたもので、この友達が車で帰る時に国道の真ん中に二頭の牛が居て、危うく衝突しそうになったという事があったっていう話を電話で聞いた、と書いたものです。サイト内検索で書いた日誌を見つけて、「去年の十一月やね」って教えてあげたら、「そうか、もう一年経ったんや……」というので、「なんで?」とどうしてそんな事を聞くのかという所を質問してみると、最近、別の同級生が同じ場所を車で走行中に、前方を走っていたバイク――カブだそうです――を追い越したんだそうですが、反対車線に大きくはみ出して追い越した後、すぐに車線を戻しながら左のミラーを見たら、そのバイクの姿がどこにも無かったという恐怖体験をしたのだそうです。それで例の「牛の話」を思い出して話すと「あの辺りに牛はいない」との事で、どうもその牛も本当の牛ではないんじゃないか? という話になっているんだそうです。実際に付近の人に聞いてみた所でも、その辺に実際に牛は居ないという事ですし、大体「野生の牛」なんて聞いた事もないです。ちょっと不気味な話だなぁと、そういう話をしましたです。


2003年12月12日(金曜日)----すぎもと

公開レコーディング

ガツっと何かを掴んでしまう事がありますよね。無意識に。で、今朝ボクは無意識にフライパンをガツっと掴んでしまいました。勿論、本体の方です。左手でガッツリと掴んで、あわてて放しました。熱かったんですよね。そりゃそうです、今玉子を焼いたばっかりだったんですから。慌てて氷で冷やしましたんで、薬指の横っ面に大きい水ぶくれが一つ出来ただけで済みました。今日はドラムを叩くんです。ドラム道場の公開レコーディングなんです。いきなり腰痛になったり、オカマされたり、火傷したりと、明らかに嫌がらせかと思う様な感じですね。神様にドラムを叩くな! と言われてるかのようでございます。

そんなこんなで、まだ痛む腰を考えて、夕方ちょっと早めにドラム道場へ向かいました。いつもは阪急の快速特急に乗って淡路まで向かうんですが、今日は確実に座ることが出来る普通電車に乗りました。流石に立ったままは辛いのですが、これ、腰を痛めてる人は本当に大変ですよね。こんなに痛めたのは今回が初めてなので、色々と良い経験になってます。体が不自由な人にとって、やっぱり日本って住みにくい国だとつくづく思います。これはハード面だけじゃなくて、ソフト面もそうで、逆に駅にはエレベーターを付けるとか、そういうハード面を推進してしまうと、ソフト面は余計に悪くなる感じもしますね。日本は間違いなく後進国だと思います。色々な意味で。

腰が痛い時にひとりで遠出は不安という事で、今日は介護要因を引き連れてスタジオ・ジュエル吹田店まで。いつもより余裕を持って出発したので、ゆっくりご飯を食べて、Book Offに寄り道したのに、いつもより一時間も早く到着しました。今日はジュエルさんのご好意によって、レコーディングをさせてもらえるというお得な日で、しかも公開なので誰でも自由に見学出来るというものでした。ギャラリーが一杯いるかもしれないのに、腰を痛めて練習も出来てないのでヤバいなぁ……と思って、叩き慣れたpazapの曲とかも持って行ったんですが、コンソール・ルームに入ったらギャラリーは誰も居ませんでした(苦笑)。ホッとしたというか、拍子抜けというか……複雑な気分でしたけど、まったりとして、これはこれで楽しいレコーディングでございましたです(「公開」という事が逆にプレッシャーになったのか、休んでしまう人が出てるみたいで、レコーディングがストップとかしてしまって、ギャラリーも散ってしまった模様です。折角のチャンスなのにもったいないなぁ……)。

腰痛の中、pazapの「おやまのフジー」と、大高清美さんの"Ambition"をレコーディング。何故か叩く時は腰は痛くないんですけれど、持久力は落ちてくるみたいで、途中で投げやりな気持ちになってくるのが困りものでした。ギャラリーが居なくて良かったです(笑)。大高さんの曲は、ちょっと無謀かなと思ったんですが(練習もほとんどしてないし……)、案の定8分音符一個分がズレてしまったりするので、最後には孝三先生に指揮してもらいながらレコーディング(苦笑)。そんなこんなで、時間配分も分らず、結構時間をかけてしまいました。後の皆様すみませんでしたです。

自分の番が済んで、後の三人さんのレコーディングを見学しながら、腰痛についてのレクチャーやら、色々と勉強になった一日でございました。すぐにCDにしてもらった自分の演奏を、家に帰ってプレイバックしながら苦笑しっぱなしで、表情がいびつな週末の夜でございましたとさ。


2003年12月11日(木曜日)----すぎもと

当たり日

ボクのイメージの中では、宝くじ売り場ってぇのは午後三時で閉まるというイメージです。多分、いつも買ってた店が(当時の)第一勧銀の前の店だったからかもしれません。他の店では遅くまでやってるんですね。……そういう訳で、午後七時前にイズミヤの宝くじ売り場へ滑り込んで、なんとか今日中に年末ジャンボをゲットしたのでした。験をかつぐなんて事には、どっちかっていうと否定的な人間なんですが、何故か今日は験でも神輿でもかついでみたい気分なんです。

それはひょっとしたら「当たるかも?」という出来事があった日だからという事で、いや、どっちかっていうと今日は「当たった」、いやいや、もっと正確に言うと「当たられた」のです。そう、朝から信号待ちでオカマされたのです。それで、これは今日は当たり日だっていうんで、喜んで宝くじ売り場に滑り込んだんです。

車は別にどうってこと無かったんで、「あ、いいですいいです。全然大丈夫ですぅ」って事で何もなかったんですが、きっとあれくらいの事でも当たる人がこういう偽善者の皮を被った偽善者なボクじゃなかったら、もっと大変な事になるんでしょうか? でもボクが偽善者面して「いいですよ。そのかわりに、今度あなたが逆の立場になった時には、その人を許してあげてください。情けは人の為ならずって言うでしょう。あっはっは」なんてインドの人のように言ったのは(大嘘。そんな事言ってないです。本当は言いたかったけど、格好良すぎて似合わない事は自分が一番知ってますから……)、相手が女性だったからという訳ではありませんですよ。今までに三、四回くらいオカマされた事ありますが(全部男だった)、すべて「あ、いいですいいです」で済ませてるんですよね。偽善者な行為みたいですけど、そうじゃなくて会社のオンボロ車だったりしたので、そんなたいした事ないオカマで、警察呼んだりしてる時間が勿体ないんですよね。本当は。

だけど今日は自分の車だったんで、まったくの偽善行為ですね。まぁ、そういう事はどうでもいい話で、たいした事なくて本当に良かったっていうのもラッキーだし(思いっきりぶつけられて大怪我したり、死んだりしてた可能性もある訳ですからね)、それだけで年末ジャンボに当たったくらいラッキーな事なんですが、なんか「当たった」(正確には「当たられた」なんですが)っていう語呂合わせが面白そうだからと、それだけの理由で今日はどうしても年末ジャンボを買いたかった訳です。

しかし、たいした当たり方ではなかったにしても、相手の女性は完全に焦ってて、軽いパニック状態じゃないかという感じで、ちょっとかわいそうでした。そういう時に、「そうだ! 今日はこんなめったにない事があったんだから、お互いに年末ジャンボでも買いましょうよ。きっと当たりますよ!!」くらい気の利いた事が言える人間になりたいもんだと、反省しながら、腰痛の腰をさすりながら帰って来たのでした。さて、明日のレコーディング。かなりヤバイです。この状態でドラムが叩けるのか???



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