パザ日誌

コラムというほど大袈裟でなく、日記というほど更新もできない。
ただ、pazapのメンバーが思ったことを書き綴るページです。


2003年07月10日(木曜日)----すぎもと

楽しみなセミナー二本

そういえば、きのうRagへ向かうのに三条通りを歩いてたら、 JEUGIAに、 「ビリー・コブハム・ドラム・セミナー」という案内が! おおおおお! 京都でもやるのか!! 八月一日(金曜日)開場十七時半で開演十八時半。前売り二千円で当日二千五百円也。たしか大阪のセミナーの一日前。これはやっぱりどっちかには行かないといけないなぁ。そういえば、外国のドラマーのセミナーって、あんまり行った事ないのでした。 Dave Weckl が二回と、 Simon Phillips が一回だけ。ん? あれ、待てよ……、日本のドラマーのセミナーって、孝三先生以外に見た事ないかも? くくくくくく。外国のドラマーのセミナーの方が多いやん! 

セミナーといえば次の土曜日の精華大学の「難しい音楽」講座。またまた某BBSの情報によりますと……。

 京都では、講義の内容に即してですが、伝説のティポグラフィカの音源とスコア(外部に公開されるのは初)の分析。というのが音楽マニア的にはウリかな。後はピエール・ブーレーズ、シュトックハウゼン辺りをざっとスコア付きでなめて、出来たてのホヤホヤのデートコースの「構造と力」も(講義の内容に関係ある曲だけだけど)譜面付きで聴いてみたりしましょうね。3分おきに「今のは難しかったかどうか?」つってリサーチするから、手を挙げたり下げたりする練習をして置いて下さいね。

やったぁぁぁぁぁぁぁ! これは嬉しい!  ティポグラフィカ のスコア!! 外部には初っていう事ですが、確か解散の時のライヴで最後にまいたそうなので、それ以外はって事になるのでしょうかねぇ? もう腱鞘炎になりそうなくらい、土曜日までに手の上げ下げの練習をしますよ。しかもブーレーズとかのスコアまで。それにDCPRGの新曲も! あらぁ、こりゃ面白くなりそうだなぁ。楽しみ楽しみ。


2003年07月09日(水曜日)----すぎもと

Fragile@Rag

fragile@RAG

クインシー・ジョーンズの自伝は、ようやく終盤に差し掛かってて、やっとマイケル・ジャクソンやブラザーズ・ジョンソンが登場しております。ブラザーズ・ジョンソンといえばルイス・ジョンソン。意図的にベースの弦を切る事が出来るという、あのルイスですな(笑・なんじゃそら)。でも実際に弦を切るのを目の前で見た事があります。恐るべしスラップ・ベーシストなのですが、実はもの凄い気さくでファンキーだけど面白い人って感じでしたですね。とにかくいつも笑ってるって感じでした。サインも貰って、手を組んで一緒に写真もとって貰いました。確かあれはFRAGILEが初めての地方公演に大阪にやってきた二日後で、淡輪ヨットハーバーのジャズフェスに飛び入りで「チキン」をやってたのでした。もう十年近く前になりますかねぇ。

そしてそのFragileですが、今日は先月リリースされた初のライヴアルバム「雷舞」のレコ発ツアー京都公演でした。電話勧誘まであったので危惧してた通り、動員はちょい少なめ。京都はやっぱり土日でないとみんな来ないのねぇ、こんなに凄いバンドなのに! と言う事で十五分押しでしたが、いきなりM.Cから始まるところがFragileらしいところでした(笑)。今回は古めの曲やライヴではやらない様な曲までセットリストに入ってまして、嬉しい限りでした。

孝三先生の関西方向セットは、前回の「斬」ツアーの京都で前のロックツアーカスタム(だったかな?)からビーチへチェンジしてて、バスドラの中の犬もすっかり大きくなっちゃって……(違)。それにノヴァうさぎまでくっついちゃって、という感じでした。それに矢堀さんのギターはギターシンセ内蔵(ピックアップはピエゾ?)で、ギターシンセのケーブルを挿すと青色のLEDが綺麗に光ってました。水野さんのベースにもギターシンセがくっついてましたです。しかし、矢堀さんのギター、良い音がしておりましたです。M.Cの中では次のアルバムは、年内もしくは年明け位になりそうという事でしたが、これからのライヴ、動員が少ないからって京都がとばされる事にならなければいいのになぁ、って心配してしまいます。やっぱり京都って難しい土地柄なのでせうかねぇ?


2003年07月08日(火曜日)----すぎもと

役に立たない雑学講座:バークリーの由来

クインシー・ジョーンズの自叙伝を読み進めて、やっと2/3近くという感じ。四年かけて書いたという事で、内容もかなり濃いし具体的。それは女性関係に関しても同じでありました。それに知ってる名前から知らない名前から、詳しく色々と出て来て、これは誰だったっけ? って戻って確認するという感じは外国の小説を読む感じです。ただ有名なミュージシャンの名前が多いので、その辺はまだ救われますが。

そのなかで、ひとつ初めて知った事がありました。それはボストンにある有名な音楽学校「バークリー・カレッジ・オブ・ミュージック」。「バークリー・メソッド」とかっていうアレですね。卒業生にはヴィニー・カリウタやら色々、数えきれない程いますね。ドリーム・シアターの面々とかが出たっていうのでもロック系の人には有名ですね。

ボクはあの学校は「バークリー」っていう場所にあるから「バークリー」なのだと思ってたんですよ。「金閣寺温泉」とか「東寺食堂」みたいな感じで。それが違うんですね。創立者がラリー・バークとリー・ダニエルズだから、その2人の名前をとって「バークリー」なのだとか。知らなんだ……。でも何で「ラリー・リー」や「バーク・ダニエルズ」じゃなくて「バーク・リー」なのでしょ? うーむ……。

関連サイト

2003年07月07日(月曜日)----すぎもと

二十歳になった時

ふとした事で、何の前後の脈略もなしに、ある事を思い出す事があります。ボクの脳内ハードディスクが極度の断片化をしてるのか、細切れになって何がなんだか分からない様な、不良セクタにアクセスしたかの様に。今回はトイレに入った時にふと思い出しました。やっぱり前後に何の関連性もない、自分が20歳になった日に何をしてたのか? という事。普段こんな記憶はどこに隠れてるのかと思う様なモノなのですが、うっすらと記憶が蘇りました。ただし、何のオチもなし(笑)。そろそろボクの脳内ハードディスクの記憶もあやしくなってきてるので、ダラダラとここにバックアップをとっておくことにしましょう。

十九歳の最後の日、当時働いていたとある車屋さん(ディーラー)でサーヴィスマン(分かりやすく言えば整備士)をしていました。そのお店は新車の販売メインの支店で、自動車整備工場的には「認証工場」ではない所でした(周りが住宅街だった為に「認証工場」に出来なかったのだとか)。認証工場じゃないという事は、分解整備をする事が出来ないのです。せいぜい出来てオイル交換とか、ぎりぎりブレーキパッドの交換くらい。面白いのは、ブレーキパッドの交換は(キャリパーを外してしまわなくても交換できるから)分解じゃないけど、ドラム・ブレーキは点検するだけで(ドラムを外した段階で)分解整備になってしまうのです。だから定期点検も新車の初回点検くらいしかまともに出来なかったような感じでした。そういう工場で、その日もタイミングベルトの交換なんかをしてたのでした(笑)。

何故かその日は修理にてこずってたのか、ボクの責任感が強かったのか(それはない・笑)、みんなが帰ってもボク一人だけ残って、シャッターを閉めたまま修理をしてたのでした。そして、やっと目処が立ちそうだなと思った時に、部品の方向が逆だという事が判明(笑)。多分カムシャフトだったかなぁ? ちゃんと確認したのに……。いやんなってその日はそのまま帰る事にした時、ちょうど二十歳になったのでした。夜中、ピットのシャッターを閉めて、夜空を見上げながらため息を付く様な二十代の始まり。バンドなんかもうやる事もないと思ってました。

で、三十歳になった時はどうだったかって思い出そうとしてるのですが、まったく記憶なし。四十歳の時はまた何かあるのかなぁ。


2003年07月06日(日曜日)----すぎもと

荘園ライヴ@ネガポジにいってきました

西洋亭:チキンカツ定食

前に菊地成孔さんが某BBSにて「自伝読んだ?すげえんだからクインシーのお袋!」って書いてあったのを読んでいたので、図書館で見つけて即借りて来ました「クインシー・ジョーンズ自叙伝」(クインシー・ジョーンズ 著/中山啓子 訳/河出書房新社/ISBN4-309-26610-X)。ネガポジに行く道中で読みはじめました。小説の様に読みごたえがありそうなページ数、文字数、しかも2段、それに内容。かなり面白そう。でもかなりキツそう。そのキツさは読みはじめて、地下鉄丸太町駅に付くまでにもうキテました。

ネガポジあたりに行った時のお楽しみといえば、烏丸丸太町の西南角あたりにある揚げ物メインな洋食屋さん「西洋軒(Yahoo!グルメ)」。今日はチキンカツ定食(八百円)を注文しました。それを待ってる間もクインシージョーンズの自叙伝を読んでたんですが、これがまた腹減って飯を待ってる時に読むもんではないものなのでした。精神異常をきたしたクインシーの母親が入所してる病院をクインシー達が訪問するシーン。えげつない。とても書けない(笑)。確かに冒頭二十ページそこそこで「すげえんだからクインシーのお袋!」って感じです。勿論、正常じゃないので、そういう意味でも複雑な心境も絡んで余計に。あぁ、でもチキンカツ定食オイシー!(笑)。でもここのお店。漬け物とみそ汁がメチャ旨なのでありました。


もう何も胃袋に入らない状態で、ちょっとお腹を押しただけで水芸が出来そうな感じで、ネガポジに向かいました。今日はインストハードプログレの 荘園 さんと、アヴァンギャルドパンクポッププログレの 音的ヒート さんのライヴ。 fujiiさんはいつもライヴに来てくれたり、BBSに書き込んでくれたりするのですが、演奏を拝見するのは初めてでした。もちろん音的ヒートさんも。まず何がビックリしたかって、「音的ヒート」さんって「おとてき・ひーと」さんかと思ってたら「おんてき・ひーと」さんだった事(笑)。ありゃ、勘違いどーもすみませんでしたです(ペコリ)。

音的ヒートさんは、独特の雰囲気を持ったプログレ・バンドさんって感じで面白かったです。バリバリの変拍子なんかを女性ドラマーさんが叩くっていうのは楽しかったです。生野さんはギタリストさんに興味津々だったようです。

荘園さんはさすがベテラン揃い! って感じでこれまた、ただただ素晴らしい演奏でした。Zappaの「イースターのスイカ」や「What's New in Baltimore」を想像させられる曲があって、思わずニヤリとしてしまいました。後で色々とメンバーさんとお話をさせて頂きましたのですが、やはりギターの西尾さんはZappaがお好きらしく、興味深いお話も聴かせて頂きまして、とても楽しいライヴでした。皆様ありがとうございました! またいつか、御一緒させて頂きたいものでございます、是非是非。それまでに、しっかりと練習しておかねば……。


2003年07月05日(土曜日)----すぎもと

ほぼ日公式ラーメンとフローズン・ビーチ

ほぼ日ラーメン(内)

「ほぼ日公式ラーメン」 を購入。セヴンイレヴンで売ってるというので、pazapの練習が終わった後、スタジオの近くに最近出来たセヴンイレヴンへ寄って買いました。こんがりガーリックしょうゆ味(おせっかいぶくろ付き)。早速食べてみたのですが、基本はカップヌードルのしょうゆ味。でも、具沢山という感じで、にんにくが美味しかったです。中にはなるとにおさるのキャラクターの絵が描いてあって、開けてビックリという感じでした。ノーマルのカップヌードルより、ボクは美味しいと思いました。また買ってみようっと。

前にNHKのオンエアを録画してて、すっかり見る機会を失ってたナイロン100℃の芝居「フローズン・ビーチ」を鑑賞。一番思ったのは、ナイロンの芝居ってよく落ちるよね、という事(笑)。といってもボクが見た事が有るのは、この前みた「ドントラ」と、ヴィデオで見た「薔薇と大砲」、そしてこの「フローズンビーチ」の三作品だけなんですけど。「ドントラ」では新谷さんがトイレに落ち、「薔薇と大砲」では村岡さんが井戸に落ちてかたつむりに成るし、そして「フローズン・ビーチ」では、部屋のベランダから海に落ちまくるのでした。ひょっとして「落ちる」っていうのがナイロンのお決まり? あ、それから犬山犬子さんが物を壊す、っていうのも共通してるんですが、これもお決まりなのでしょうか? 「ドントラ」ではベースを折ってましたし、「薔薇と大砲」では木を、「フローズン・ビーチ」では高価なきりんの置物を破壊してますね。このシーン最高ですけど。

この「フローズン・ビーチ」は岸田戯曲賞を受賞してる芝居で、笑うとこもありブラックネタもありで面白かったです。でもあろうことか、途中で二回くらい寝てしまい、「あんた、いつの間に目が見える様になったの?」とかっていう有り様で(苦笑)、もう一回見直す必要ありって感じですが。

関連サイト

2003年7月4日(金曜日)----すぎもと

ザッパのオルゴール

ドラム道場への行き帰り、「ラフミュージック宣言ーチンドンパンクジャズ」(大熊ワタル 著/インパクト出版会/ISBN4-7554-0110-0)を読む。 シカラムータ のユーロツアーの日誌が面白かったです。シカラムータ、この前京都に来た時も見逃したし、今度は行きたいなぁ。あ、いちいち書いてないんですが、ここで読んだって書いてある本は、この本もそうですが、図書館で借りてる本が結構多いです(笑)。CDもそうだったりしますが。

昨日書いたJoe's GarageのZappaページ。結局「もう一ページだけ」とか思って見ていたら、「ピーチーズ・アン・リガリアのオルゴール」なんていうのがあってびっくり。しかもオルゴールのCDじゃなくて、本物のオルゴールなんですよね。MSIが正式に出してるのも面白いですね。店に行って置いてあれば買ってしまうかも。最近行ってないからなぁ。個人的にはBlackpageのオルゴールが欲しいですけど、ちょっと無理ですよね。Rollyとかが好きな、あの紙に穴をあけて自分で曲を作れる、昔のコンピュータみたいな手回しオルガンで作ったら出来るのかなぁ? 作るのも大変だし、更に正確に演奏したりするもがもっと大変だろうけど(笑)。そういえば前にも「ザッパのはんこ」が売ってましたよねぇ、悩んで結局買わなかったけど。


2003年07月03日(木曜日)----すぎもと

Zappaのブートへの誘惑

西村朗管弦楽作品集「蓮華化生」とブライアン・イーノの「ミュージック・フォー・エアポーツ」を生演奏したというバン・オン・キャンのアルバムを聴いたり、「同じ年に生まれてー音楽、文学が僕らをつくった」(小澤征爾・大江健三郎/中央公論新社/ISBN4-12-003180-2)を読み終えたり、生野さんと昨日の電話の話とかしたり液晶ディスプレイの話を聞いたりしてました。

本は二〇〇〇年に行われたお二人の対談で、かなり面白かったです。長野五輪の裏話とかストリッパーの話とか、「世界」から見た日本に対する事とか、勿論音楽の事とかも。ボクは結構対談もの好きなんだというのを、最近気付いたりしてます。ブライアン・イーノって実は聞いた事ないんで、「ミュージック・フォー・エアポーツ」っていう曲がどういうものか分かってなかったりしたので、この曲を生演奏するっていうのがどうゆう事かよく分かってなかったんですが、いわゆる「アンビエント系」が苦手だと思っていたボクでも、このアルバムは面白かったです。ライナーノートを読んで、世の中には「じっと聴き入られるのを拒絶する音楽」というものがあるというのを初めて知りました。まだまだ先入観にとらわれすぎな自分に反省。


それから、京都のレコードショップ(こういう言いかたの方が似合うよね) 「Joe's Garage」からメールの案内が届いてたので、サイトを久しぶりに覗いてみたりする。メールはマイルス・デイヴィスのCDが出るって言うのだったのですが、ちょっと Frank Zappaの所(ちょっと重いですが) を見に行って後悔したりして(笑)。このお店は名前の通り(Zappaのアルバムからとった名前なんですね)Zappa系は充実してるんで誘惑が多いんですよね。しかも出来るだけ手を出さないでおこうと自主規制してるブートものまでネットにのってるんですね。誘惑に負けそうになりながら、なんとか2ページ目でウィンドゥを閉じる事に成功(笑)。あぁ、もっと大人になったら買ってやる! (苦笑)

そういえば、今日も精華大学から案内が来ていて、何かと思えば「「難しい音楽」」の講義の会場が変更になったとかで、キャンセル待ちの人も全員受講できるのだとか。良かった良かった。今からの人も間に合う……かも??


2003年07月02日(水曜日)----すぎもと

もの凄い勘違い(笑)

いや、今かかってきた電話は傑作でした。

まづこうです。

相手「LiveSpotナニナニです(分かってしまいますよね・笑)。ライヴのお誘いで電話させて頂いたのですが」
ワタシ「あ、はい……(ちょっと戸惑いながら)いつでしょ?」
相手「七月の九日なんですけど」

さぁ、ここです。一つ目のポイントです。

  1. ボクはpazapというバンドをやってる事。
  2. ここのライヴハウスが経営する練習スタジオでいつも練習していること。
  3. 前にもライヴの欠員が出たかで、急に「出ませんか」と何度か声をかけて頂いた事があるという事。

そういう理由からボクは「ライヴのお誘い=ライヴの出演依頼」と思ってしまった訳です。思うでしょ?

そして次。

ワタシ「急ですね」
相手「そうなんですけど、Fragileのライヴがあるんです」
ワタシ「え! (かなり動揺)それにうち(のバンド)が出るんですか?」
相手「いえいえいえ、見にこないかなと……(動揺)」

わははははははは! さぁ、二つ目のポイントです(笑)。

  1. すでに「お誘い」の意味を勘違いしちまってる(笑)。
  2. 今までライヴへの勧誘電話なんてかかって来た事がない事。
  3. 勿論Fragileというバンドを知ってて、Fragileの大ファンである事。
  4. ボクが菅沼孝三先生のドラム道場の生徒の一人であるという事(ダメ生徒ですけど)。
  5. いつもFragileのコピーなんかをやってて、最近もこの日誌に書いたりしてる事。

ねぇ、これ紛らわし過ぎでしょー? これだけ条件が揃うと、前座に何かのネタでもするのかと思ったですよ(笑・ありえないけど)。あぁビックリした。多分電話かけて来た人の方がビックリしたと思うんですが。まさか、そんな風に勘違いされるなんてねぇ(苦笑)。でも、電話勧誘までするという事は、チケットが売れてないんじゃないかと心配ですけど、そうなんでしょうかねぇ?


2003年07月01日(火曜日)----すぎもと

難しいけど、わかりやすい

あ、そうそう、競馬で二億円当たったって人が居るそうですが、不治の病に冒されて、それでも奇跡的に助かったかと思ったら、退院の日に病院の前で地雷を踏んで死んでしまうなんて事にならないように、充分気をつけてもらいたいものです(笑)。ドントラ見た人はみんなそう思った事でしょうね。


いつの間にかもう二週間を切っていた、京都精華大学で行われる菊地成孔氏と大友良英氏による 音楽表現講座「難しい音楽」 の受付票が郵送されて来たのでした。今日という時期については、単にボクの入金が遅かっただけでありますが。当初六十名の予定が申し込みが多かったので八十名にまで増員したらしいのですが、それでもキャンセル待ちの方が多くいらっしゃるようで、ボクみたいな仮申し込みだけして入金をしてない人への確認のメールを事務局より頂いたので、あわてて入金したのでした。この講座の次の日の栗原さんが暑さを心配してらっしゃる京大西部講堂のライヴには、早々に入金してチケット(?)を郵送して頂いてたのですが、肝心のこっちの講座の入金が遅れていたのでした。

この講座が増々楽しみになってきたのは、菊地さんのNOIZ BBSへの書き込みでは、今度の京都では「近代による難易度信仰」についての講義があるという事で、その書き込みの内容が実にボクが日頃から考えている事と「ほぼ同じ」と言っても良いくらい近いということ。両手を挙げて賛成したい気分です。BBSだとそのうち消えてしまってもったいないので、一部引用などを。

だって僕の音楽を愛してくれている人なら解ると思うんだけど、僕はいつだってわかりやすい物の方が高級だと思ってる。

 「馬鹿な大衆には程度を下げて解りやすくしてやらないと売れないさ。それがポップってもんだ」と、堂々と発言する音楽家も多いけど、これも僕の考えとは、一瞬似ているようで、全然違う。

 僕は、マルチグルーヴも、奇数拍子も「多くの人は常識と慣習に囚われて、慣れていないだけで、実際やってみれば凄く簡単で楽しい。だからみんなダンスしたくなるさ」と思ったから自信を持って実行したわけ。

まさにボクがpazapとしてやりたいこと(勿論まだ出来てない訳ですが)は変拍子だってポリリズムだって、なんにも難しい訳ではなくて、楽しく歌って踊れるっていうものだということ。だから「プログレ(?)ポップス」っていう言い方をシャレでつけたりしてるのでした。同じ書き込みでプログレについてもこれまた菊地さんと感覚が近そう。ボク自身プログレを全然知らなくて、そしてあんまり興味もなくて、でも変拍子とかをやると「プログレ」だと言われたりするというのに抵抗があるから、逆にあえて「プログレ(?)」と付けているという(笑)とってもひねくれたものだったりするのですが。高級だとかそういうのは色々と異論とかあるのでしょうけど、少なくとも「難しいものをいかにも難しいぞぅ!」ってやるよりは「難しいんだけれども、とってもわかりやすい」って方が、あえて言えばたしかに高級なのかも知れないって気はしますね。そしてそれはpazapでやってみたい事であります(いつ出来るかは分かりませんが)。勿論それは「難しい」のではなくて、実は凄く楽しいと言う事を伝えたいんですけどね。

またドントラの話ですけど、ユースケ・サンタマリアが会場から登場して、一番会場がノリノリになってた曲は、実は変拍子だったりしたんですよね。でも多分ほとんどの人が知らずに手拍子で盛り上がってるという。あの時とっても健全なものを感じた気がします。それと同時に、その曲の中には3拍フレーズの嵐があって、そこは流石にみんな戸惑ってましたけど(笑)。だからってシラけたりはしませんし、ノセたほうが勝ちって感じ。踊らせてナンボ。踊るのに理屈がいるのんかい! って感じで楽しかったです。

精華大学の講義、楽しみ楽しみ。



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