パザ日誌

コラムというほど大袈裟でなく、日記というほど更新もできない。
ただ、pazapのメンバーが思ったことを書き綴るページです。


2002年9月30日(月曜日)----すぎもと

.Macには移行なし

無料から有料に切り替わったアップルの.Mac(Dot Mac)の期限は、当初今日一杯までで、移行しない場合、明日になった途端にサーバー内にあるファイルは削除される筈だった。でも、どうやら2週間繰り下げられた模様。

Appleはサインアップするかどうか決めかねている.Macユーザーに、2週間の猶予を与える決定をくだした。Appleは来週月曜日(9月30日)から翌々週の月曜日(10月14日)まで締め切り日を延ばす。

なかなか移行するヒトが伸び悩んでいるのでしょうかねぇ? よくライヴなどである「ちょっとまだお客さんが少ないので、10分押しでいきましょうか……」というのと同じなのでしょうねぇ。最近まで知らなかったんだけど、今持っているアカウントは有料のに移行しなくても消滅はせずに、iChatのアカウントとして使えたり、将来移行した時に使えるのだね。パスワードとかもサイトから変更とかできるらしい。そういう所はなかなか気が利いてますね、Appleさん! でも移行する気はないので、pazap@mac.comでのメールはあと2週間で使えなくなりますです。いないとは思いまするが、もし居たらsugimoto@pazap.orgへの変更、なにとぞヨロシクです。


2002年9月28日(土曜日)----すぎもと

Spank HappyそしてW.I.N.S

昼前に起きて、1時ぐらいから大阪へ。楽器屋などを巡りながら、3時過ぎにアメ村にあるタワーレコード心斎橋店へSpank Happyのインストア・ミニ・ライヴの時間確認に寄ってみたら、ちょうどサウンドチェック中だった。
Welcome Spanks!

実は生の菊地さんを見るのは初めてで、ちょっと感動。いや、かなり感動。TipographicaのSax奏者として名前は知っていたし、CDも持っていたけれど、今までそんなに追っかけていなくて、何ヶ月か前からあの毎日凄まじい文字数の日記を読みはじめてから、改めてTipographicaのCDなんかを引っぱり出してきて聴いたりして、すっかりハマっているのだ。

Spank Happyはカラオケに合わせて、現役OLさんである瞳ちゃんと菊地さんが歌いながら踊る(笑)デュオなので、セッティングは CD-Jとマイクが2本だけのシンプルなセッティング。 「フォーエヴァー・モーツァルト」が流れ出したと思ったら、普段着の瞳ちゃんがイキナリ歌い出し(いや、ビックリ。菊地さんに感動してたら、瞳ちゃんがいる事に全然気付かなかった・笑)、8小節程歌ったら終了というあっさりとしたリハでした。まぁ、こういうのは必然的に公開リハになってしまうので、やりにくいだろうなぁとはいつも思います。

インストアが4時からというのを確認した後、店を出てたこやきを食べに行く。
たこやき

MIKI楽器などを覗いていたら、YAMAHAのFP720が売られていた。新しいペダルが出て、このペダルも販売終了らしいという話しなので、このペダルのファンのひとは予備等を買ったりするのだろうか? パーツも生産中止ならフットボードとか予備を買っておかないとなぁ、などと思っていたら4時が近付いてきて、急いでタワレコへ戻る。

もう結構沢山のヒトが詰め掛けてて、2人の登場を待っている独特のあの雰囲気。登場したお二人は、大勢の人に驚いた様子でした。内容はアルバム「Computer house of mode」からピックアップした曲を、菊地さんの奥様が考えた振りを付けた2人が、ちょっと照れながらか(良い意味で)ぎこちなく踊り歌うという感じ。曲中のSaxが物凄くカッコよくて、生で聴けたらなぁ……などと贅沢な事を思ってしまった。もちろん曲も最高にいい曲ばかりなので、素晴らしかった。歌詞を間違えたり、振りを間違えたりして、会場はみんな笑いながらもドキドキ瞳ちゃんを見守ってる感じ(笑)。そしてM.Cでの2人に掛け合いも味があって絶妙。

菊地さんは大阪の女の人は「折り紙」みたいな顔でキレがあってシャープで、後ろから押すとピューって飛んで行きそうで素晴らしい(笑)という話しや、瞳ちゃんのミラーボールがぐるぐる回る中、ロックなお坊さんが木魚を打鳴らすような明るい御葬式がいいというテキトーな話(笑)に菊地さんがつっこむなど最高に楽しいM.Cだった。

ちなみにSpank Happyは来月十九日に FM802のイヴェント MINAMI WHEELに参加。プラスティック……じゃなくて、トライアングルにてライヴがありますです。

ライヴは四〇分程で終了、アルバム購入者とのサイン&握手会へと雪崩れ込む。ボクも買うつもりでいたけど、この後のW.I.N.Sのチケット引き換えの時間が迫っていたので、断念して代わりに京都ではなかなか売っていないTipographicaの最後のアルバム「 Floating Opera」を購入。 (やっと買えた! ずっと欲しかったのだ!!)サイン会を横目にKnaveへ。

Knaveチキンジョージがプロデュースする新しいライヴハウス。 広さといい、音質といいとても素晴らしい場所が出来たなぁという感じです。チケット引き換えに行くと孝三先生がリハ上がりでいらっしゃいました。挨拶などをしつつ、一緒にエレベーターで一階へ。

W.I.N.Sのライヴを見るのは何年ぶりになるのだろう? 5年ぶりぐらいだろうか? 解散はしてないけど事実上活動休止状態で、東京でも三年ぐらいライヴをしてないような感じだそうだ。和田アキラさんも復帰したてで、体調もベストとはいえないようだったけど、演奏にはいるとそれはもう弾きまくる弾きまくる。いつも通りの凄まじい演奏だった。さすが! それに他のメンバーも弾きまくる叩きまくる! 相変わらずの手数系プログレ・ジャズ・ロックを堪能しまくりの、二部構成約二時間半の熱いライヴだった。

アンコールではボクの好きなあの曲が聞けて超ハッピー。実は曲名が分からないのですが……。オリジナルかな? ジャン・リュック・ポンティの曲だったような……。とにかく「こゆーい」一日でしたとさ。

あ、そうそう、M.Cでの話によりますと、現在廃盤中のW.I.N.S唯一のアルバム「W.I.N.S」の再発や、新しいアルバムについても前向きなコメントがありました。嬉しい限りでございます。皆さんお忙しい方々なので、実際どうなるかは分かりませんが、ライヴをちょくちょく見る事が出来たら言う事はありませんですなぁ。


2002年9月26日(木曜日)----すぎもと

5連を打ち込めない?

今日、とあるBBSを見ていてビックリしたんですが、Logicってステップ入力で5連とか7連とかを直接打ち込めないのですね。5連なら、いったん5つ(4拍5連なら)4部音符を打ち込んで、そのあとで1小節にタイムストレッチしないといけないとか……。それは……たいへん……。いや、意図的に5連や7連や11連やを打ち込む事が普通どれだけあるのか? それは分かりませんが、ボクはかなり使用頻度が高いのでそれは困ります。ポリリズム好きにはキツイですなぁ。 こんなポリリズムを打ち込むには、どうするんだろうか? いや、これも慣れなのかもしれませんし、やってみたらその方が良い場合もあるかもしれませんので何とも言えませんが……。

ボクはVisionに行く前にLogicを真剣に考えてたので、そうしていればひょっとして挫折してたかも。「やっぱりQY700でいいや……」なんて。乗り換え組で待ち望んでるひとも多いと思うし、改善されたらいいのにねぇ。余計なお世話かもしれないけど……。


2002年9月25日(水曜日)----すぎもと

ノイズの中の最高の音

今みたいにポータブルのMDなんてなかった一九九四年から一九九五年あたりに、カセットのウォークマンで同録したライヴの音源が三本以上ある。ほとんどがJAZZ系のライヴハウスで録音されたJAZZ系のインストもので、ヒスノイズには埋もれているけれども、どれもこれも素晴らしい演奏ばかりだ。このままにしておくと、カセットテープという性質上、いつ再生できないような時が来るかもしれないので、一ヶ月ぐらい前からちょっとづつ、せっせとデジタル化をしている。

単純にカセットプレーヤーのラインアウトから、DIGI001経由でProToolsのセッションに録音してるだけで、バウンスをしてオーディオCDにしている訳ではなく、とりあえず全部「デジタル化してしまう」のが目的。出来上がったProToolsのセッションファイルをCD-Rにバックアップを取っておいて、そのうちオーディオCDに出来ればいいかなという感じである(勿論、これは個人的に楽しむ以外の使用目的はない。なかにはファンがヨダレを垂らしそうなものもあるのだが)。

そういう作業をしながら聴いていると、当時鳥肌をたてながらシビレていた感覚が蘇ってきて、やっぱり音質も大事だけれども、本質はその内容なのだなと実感。デジタルとアナログはどっちがいいか? というのは置いといて、レコーディング業界はサンプリング周波数があがっていく(まぁ、最後には16bit/44.1kHzなんだけど……)。より良い音質を! というのは良く分かるけれども、その流れとは逆にMP3によってその業界は揺らいでいるなんていう矛盾した事にもなるのは、どういうコトなのだろう? 結局リスナーにしてみれば、音質なんてものは一番重要な事ではないのかもしれない、マニア以外は。もちろん電気楽器な音楽は特にそうなのだろうなぁ。そしてやっぱり、最新技術を盛り込んだ最新ヒットチューンよりも、このヒスノイズに埋もれた宝物のようなひとつひとつの音にシビレまくるのだ。 でも、音楽はライヴに勝るものなし! 土曜日の、このカセットコレクションにも数多く登場する「W.I.N.S 」( W.I.N.S唯一のアルバム、多分もう廃版のはず……)のライヴを今日やっと電話予約した。


2002年9月24日(火曜日)----すぎもと

制約の中の自由

ボクの出身地、四国は徳島に住む友達よりメールが来た。メールといってもボクが二日前に送ったメールに対するレスポンスなのだが、実にメールが届くまでに2日かかったそうだ。そう言う事があるというのは話には聴いていたが、あの場所の場合はきっと大阪湾、或いは紀伊水道を超えるのに逆風が強かったのだろう(笑)。

それはさておき、おとといテレビを見ていたら京都のある大学での「歌舞伎」の講議のドキュメンタリーを放送していた。色々な理由から参加した学生を追っていた訳だけど、一番印象的なだったのは、伝統に向き合い練習を積んで本番の発表会を終えたある男性の感想。 言葉は正確ではないだろうけど、「色々と決まりごとはあるけれども、自由だった。最終的には自分が決められる」と言うような感じの事を言っていた。

ボクは歌舞伎の事はまったく知らないけれど、この感覚は分かるような気がする。「伝統」と聴くと何か「堅苦しいもの」とか「決まり、制約が多そう」などと、保守的、強制的いこーる「没個性」なイメージになりがちで、実際今回もそういう理由からか、やっていても頑に拒絶感を拭いきれない人もいた。「洗脳されているようで、何故みんな言う通りにするんだろう……」なんて、芸術系の「個性」を売りにする人には、むしろそう思うのがあたりまえじゃないかという意見だった。でも逆に言うと芸術肌のひとは懐が広いとも言える。そして何かを求める事には貪欲だ。「歌舞伎」の中に自分の表現にとっての「きっかけ」があるんじゃないか、という人が大半だったようだ。どっちが良くて、どっちが悪いという訳ではなく、色んな人が居るから面白い。もちろん番組的にも。

pazapはある意味制約の多いバンドなのだろう。「曲が完成した段階でアレンジも決まってしまっている」なんて言う話をこのテレビを見る数時間前に、ベースの募集を見て連絡をくれたひとと話をしていた(実は今の時代、こういう事はアマチュアでも普通の事になっているんじゃないかと思うのだが)。メロディーにコードを付けて、アレンジはスタジオでみんなで練って行くなんていうのは、実は効率が悪くて、スタジオ代がかさみ、その割にはまとまらず失敗する経験をボクも知っている。スタジオの外で出来る事は、しておいた方がいい場合が多いのだ。勿論、最終的にはスタジオの中で仕上げるのだけど。その上「打ち込み」という物に対する拒否反応が大きい人というのもまだ多い。その気持ちは何年か前までボク自信がそう思っていたので良く分かる。だから「キメが多く、打ち込みとの同期もので、アレンジもばっちりきまっている」となると、アーティスト肌のひとには拒否反応も出るのだろう。でもボクはpazapはある意味、凄い自由なバンドだと思う。実際にプレーヤーの1人として、単純にそう思うのだ。

結局何にしても最終的には本人の個性だし、だから面白いのだ。自分が否定していた大人になってしまった尾崎豊の葛藤はどんなもんだったんだろう? 不自由の中で「自由!」と叫ぶことが出来る自由が彼だったのかもね。


2002年9月23日(月曜日)----すぎもと

確信犯

今一番興味のあるグループの Spank Happy。実はまだ一回も聴いた事がなかったのは、二十八日心斎橋タワーレコードでのインストアに向けて頑なに聴くのを拒んでいたのだ。それは、どうしても生で聴きたかったから。が、しかーし、二日程前にたまたま立ち寄った百均の「 ダイソー」で聴いてしまった(涙)。一回も聴いたコトがなかったSpank Happyを、イントロが始まった瞬間に「あ! これは絶対にSpank Happyやっ!!」って気付いてしまった。しかも確信は歌が始まってさらに強まる。もう間違いなし。百均で「ダメだ、ダメだ」と思いながら、シビレまくって聴いてしまった……。どっちかっていうと苦手なタイプの音楽に何故こんなにシビレてしまうのか? 自分でも不思議なのだけど、これは間違いなく 菊地さんのせいだ。菊地さんは確信犯だ。それは、さっき行った カナート洛北HMVComputer house of mode を試聴しながら、そしてニヤニヤしながら思ってしまった。あーあ、二十八日まで聴かない筈だったのに……(笑)。そして、この前の曲は「SWEETS」だった。やっぱり……。


2002年9月21日(土曜日)----すぎもと

着信拒否

今日、メンバー募集を見てくれたひとからメールを頂いた。うちのバンドに興味を持ってくれたようで、話をしたいというので、メールで返事をだしたがすぐに返って来る。「User Unknown」だそうだ。今回のメン募では今までにも何名かのヒトに連絡をもらっているのだけど、残念ながら皆曲を聴いたとたん音信不通になる(笑)。その中でも一番初めに連絡をくれたヒトは、ネット環境がないというので住所を教えて頂いてCDを郵送させてもらったのだが、このヒトは丁寧に断りのメールをくれた。早速「今回は縁がなかったけれども、どこかでご一緒出来たらいいですね。」というような返事をメールで送信したのだが、今回のパターンとまったく一緒で、送信出来なかった事があった。(このメールをくれた方、返事できなくてすいませんでした。見てないかとは思いますが……)両者とも共通してるのは、「docomo.ne.jp」。つまり、iモードのメールだったので、ちょっと調べてみた。

NTTドコモ関西iモードメール というページを見てみると、メールの受信拒否のサービスは「メール一括拒否、メール指定拒否・指定受信、ショートメール一括拒否、メール機能の停止」があるようで、拒否した場合は「User Unknown」を返すようだ。この中で可能性が大きいのは、指定したメールアドレスからの受信のみ受け付ける「メール指定受信」か「メール一括拒否」か……。「メール一括拒否」については、2種類の設定が出来るもようで以下の通り。

メール一括拒否
・インターネット経由のみ拒否
インターネットを経由する全てのメールを拒否することができます。したがってパソコンや他社携帯電話からのメール、サイト利用時の各種メール等も届かなくなりますのでご注意ください。

・iモード間のみ拒否
iモードから送られてくるメールの受信を拒否することができます。

「メール指定受信」ならもうこっちからは連絡することができなくて、これを見て気付いてくれない限り絶望的だが、「インターネット経由のみ拒否」にしてあるのなら、iモード同士なら送信出来るハズ。ただ、ボクはDoCoMo嫌いなH"なヒトなので、どうしようかなぁと思っていたら、「そうだ! 生野さんだ!!」と言う事で、ギターの生野さんに頼んでみた。

こういう場合、メールを出した方にしてみれば、「ちぇ、せっかく送ってやったのに無視かよ。(ベースが)もう決まってしまったにしても返事ぐらい出せよな!」という事になってしまう可能性が大なのだ。ボクがそうだったとしてもそう思うハズで、間違っても「返事きませんが、決まってしまったのでしょうか?」なんていう電話は二度としない(メン募には電話番号も書いてあったので)。こう両者にイヤな思いをさせるものは何か?DoCoMoか?いや、そりゃ大迷惑な「迷惑メール業者」なのだろうけど、そんなヤツらをブロックする為に迷惑するのは、やっぱり善良な一般利用者な訳なのだね。DoCoMoにしても、その売り上げの何パーセントが「迷惑メールによるパケット料」や「ワン切り業者へのリダイヤル料」や「未成年の出会い系パケット料」なのだろう?

電車の中の卑怯な痴漢は悪いに決まってて、責められて当然だけども、何故誰も定員オーバーで平然と営業する電鉄会社を責めるヒトはいないのだ???電車にも定員はあるでしょ?車を定員オーバーで走ってたらどうなるか皆知ってる。それなのに、何故盆暮れシーズンはニュースで当然のように「新幹線は乗車率二〇〇パーセント」なんて言ってるのはどういう事?痴漢にあったヒトはソイツと一緒に電鉄会社も訴えてやったらいいのに。それか痴漢さんよ、アンタが訴えてやれ。「オレが痴漢をしたのは、電鉄会社が定員を超えて乗車させたからだ!」とか言って(笑)。だって、オカシイやん! そう思いませんか? 思わない? こりゃまた失礼いたしやしたっと! 

なんて書いてるうちに連絡付いたのだ。よかった。



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