パザ日誌


2006年11月13日(月曜日)----すぎもと

海からの日の出

朝日

お隣り美波町のサイトを見ていたら、10月から3月には大浜海岸で『だるま朝日』が見られるとのこと。ちょっと見に行ってみようと思って、ネットで日の出時刻を調べてみると午前6時半頃。それなら起きる事も出来るだろうと思ったのが土曜日の晩だったのです(笑)。結局昨日はすっかりと日が出てしまってから起床したのでした。

ならば帰郷最終日の今日は天気もいい事だし、絶対に見に行こう! と思ったものの、目が覚めたら6時過ぎ。一瞬迷ったのですが、日和佐の大浜海岸までは無理でも、サンラインの展望台なら間に合うかも! と慌てて最小限の身支度をして、家を飛び出したのでした。そういえば、サンラインがまだ有料道路だった中学か高校の頃には、牟岐側の料金所の手前まで、友達とチャリンコで初日の出を見に行った記憶もありました。

時計を気にしながら、夜明け前で白々として来た空にもう明けてしまったかな? と心配しつつ展望台を目指すものの第4展望台から第2展望台まではあまり見えそうも無い感じ。第2展望台の手前で海から顔を出しかけたお日さんを見つけて、まだ間に合うかも! と慌てて第1展望台へ向かいました。

第1展望台は階段を登ったちょっと高い場所に展望場所があって、そこを駆け上がったとたん、正面に海から昇る太陽が飛び込んできました。天気は快晴でしたが、水平線の上位には結構雲があって、そのせいか、はっきりとした『だるま朝日』は見る事が出来ませんでしたが、それでもなかなか良い朝日を見る事が出来ました。ひょっとしたら大浜海岸よりも、このサンラインの第1展望台の方が絶景ポイントかも。元旦にはかなり人が訪れてるのでしょうね。

『あなんど』のチャイ

掃除とかゴミ出しとか、洗濯とか草刈りとかをして帰り支度。車に荷物を積み込んだ後、墓参りをして、午後1時半頃に実家を後にしました。

帰り道にはちょっと遅い昼食に、日和佐の『あなんど』というお店でカレーを食べました。ギリギリランチタイムだったので、チャイの付いたチキン・カレーのランチを。外でちゃんとしたカレーを食べる事はほどんどないのですけれど、スパイシーながら辛すぎずに食べやすく、チキンも大変美味しくて大満足。食後のチャイも美味しかったです。

その後、大吉のたこ焼きは休みで断念し、超絶品ジェラート屋さんジェラテリア・アンリコでは、登録してある『お知らせメールサービス』で今月書いてあった『温州みかんシャーベット』と、いつも頂く定番『なると金時』をダブルでチョイス。どっちかっていうとシャーベット系よりミルク系が好みのワタシですが、たまにはシャーベット系もよろしいですなぁ。まさにみかんそのものの味で美味でございました。

徳島市内で『チャーリー』、鳴門でスーパー『マイケル』に寄るパターンで高速へ。時速250キロで帰ったら1時間で戻る所を、ゆっくりと寄り道をしながら、渋滞も無しで京都に21時半頃着。


2006年11月12日 (日曜日)----すぎもと

美しい日本

空海像

目覚めて台所に通じる戸を開けると、昨日絞った後の柚子をそのまま置いてあるせいか、部屋中に柚子の香りが充満しておりました。これこれ。こうでなくっちゃ! と本当に幸せな気持ちになるのでした。この匂いをそのまま世界遺産に指定して欲しいくらい。これが本当の『美しい日本』なんだよなぁ。これは受け継いでいかないといけないなぁと思いました。というか、そう思うからこそこうして柚子を絞りにわざわざ帰ってる訳ですけれども。

国家が国民を愛してないのに『愛国愛国』とウルサく言うし、それに対してナショナリズムだって過剰な反発する奴らは居るけれども、ちゃんと『愛国心』と『愛国家心』は分けて考えるべきですよほんと。

ボクは祖母に育ててもらったので、帰省する時とかに『自分の故郷は住み慣れた場所のことじゃなくて、おばあちゃんが故郷そのものじゃないか』と思ったりもしたものですが、こうして祖母の居ない実家に帰ってきて思うのは、それでも故郷に帰ってきたという実感です。勿論、それは祖母(を始め、周りのたくさんの人も含めてですが)を通して伝えてもらってきた、例えばこの柚子を絞ったときの匂いのようなもの。これはまさしく故郷であります。

コンビニのシャケおにぎりの味や、ファストフード店のチーズバーガーに故郷を感じる大人達が増える近未来を思うと寒気を感じますが、最近のニュースに接するたびに、それはもう確実に来ているようにも思いますが……。

柚子

それはともかく、本日は家の周りの草や木を刈った後、昼飯を食べがてらにドライヴに出ると、気づけば空海の像が建ってる室戸岬でした(笑)。久しぶりに室戸まで来てみると、周りは海洋深層水の研究所やら物流センターみたいなのがズラリと並んでいてびっくりです。

結局は宍喰まで戻って『ひこうせん』で食事をしたあとに急いで帰宅。昼1時に叔父の家へ行く予定だったのに、すでに1時間半も過ぎてます。慌てて叔父宅へ向かうと留守。電話をすると歩きに行ってるという事で、内妻まで車で迎えに行って戻ってから、叔父宅近くの柚子の木から実を収穫がてらに、高く伸びすぎた柚子の木の枝をチェーンソーなんかで切ったりしました。

2時間程で全部の実を取り終わり、家に帰って再び柚子絞り。今年の我が家の柚子は天候のせいもあってか、少ない上に実が小さくて、あまり酢も入ってません。2日分の合計でも、去年の1/4以下しか絞れずで残念。

月も無い夜で、家の裏から見た秋の夜空は絶品。流れ星も何個か見えました。


2006年11月11日(土曜日)----すぎもと

柚子しぼりの季節

日和佐プリン

という訳で、昨日の晩に250キロ走って実家に帰省。時速250キロでぶっとばせば1時間で到着する所ですが、今回もあえて休憩をはさみつつ、ゆっくりと4時間半くらいで到着しましたよ。ちょうど到着する手前で雨が降り出し、着く頃には激しい雷雨。地響きがする程の雷は久しぶりで、これはこれでオツな物ではありますが、柚子を収穫するために帰省したのですから、雨は困りますなぁ……と思いながら床に付きました。

目が覚めたら朝10時を回っていて、激しい雨はあがり曇り空。まずは柚子収穫の前に、お盆に帰省した折り、道の駅日和佐で買って帰り道で食べて感動した、昭吾堂の『とろけるひわさプリン』を買うために日和佐へ。今回は道の駅じゃなくて、実際の店舗の方へ寄って、シュークリームとかと一緒に購入しました。

容器は北海道物産展なんかで売ってる某店のような感じなれど、中身はあんなものではないです(もう『北海道物産展』というだけで人が群がる時代も終わった頃でしょう?)。阿波の和三盆糖を使ったプリンで、一口食べるととろけます。プリンがとろけるんじゃなくて、自分がとろけてしまいそうに美味い。今まで食べたプリンの中でナンバー・ワンですね。アンリコのジェラートと共に、帰省時の定番スイーツに決定です!

来店の折りには『しぼりたて牛乳プリン』を選択する向きも居られましょうが、ここは敢えて少々値段の高いこの『とろけるひわさプリン』になさい(田中康夫風?)。

屋根の上のすぎもと

昼ご飯を食べてプリンを頂いた後、柚子の収穫開始。

今年はあんまり実がなってないという話は聞いておりましたが、去年と比べて約1/4くらい(当社比)。深夜までかかって絞った去年とは違って、今年は1時間程であっという間に絞ってしまいました。去年みたいに、親戚へ送る分までは有りませんでした。楽だったけれどちょっと残念。

たくさん栽培して収穫してる農家の方とかは、木自体を低くして、収穫などをしやすくしてるのでしょうが、うちみたいに自分ちで消費するくらいなら、放ったらかしで枝も伸び放題。通販でお馴染みの――最近ではそうでもないか?――高枝切りバサミでも取れないくらい上に成ってる柚子もあって、小屋の屋根なんかに上ったり、脚立に上ったりして収穫。

収穫しながら周りを見渡してみると、やたらとかたつむりが多い。柚子の木だけじゃなくて、周辺の草むらにもいっぱい居るので、かたつむりを踏まないように慎重に歩かないといけないです。『金魚鉢』(たま)みたいに。

あと、蜘蛛はかなりカッコいいです。

かたつむり 蜘蛛



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