パザ日誌


2005年06月20日(月曜日)----すぎもと

個人練習な日々

梅雨に入ったのに、いい天気で暑い日が続いてますね。JFM水曜の深夜放送されているWanted水曜日の今週のを聴いてたら、菊地さんがピエール・ブーレーズの『ル・マルトー・サン・メートル(Le marteau sans maître)』をかけたんです。ブーレーズ大統領とかいいながら(笑)。で、久しぶりにこの曲が聴きたくなってCDを探してみたら、このCD持ってないのでした。そうか、結局買ってなかったのか。……という事で、昨日図書館へ行った時に見てみたら置いてあったので、それを借りてきて聴いてます。菊地さんはオンエアでこの『ル・マルトー・サン・メートル』の邦題『主なき槌』を『主なきツエ』と読んで、自身の日記で『主なきツチ』と訂正してましたけれど、ワタシずっと『ツエ』って読んでました(笑)。そうか、金槌の『ツチ』だよなぁ……。恥ずかしいので、これからは『ル・マルトー・サン・メートル』と言うとこにしよう。

ゲンダイオンガク繋がりで言うと、シュトックハウゼンのコンサートがもう今週末に近づいて来ましたが、シュトックハウゼン公式サイトのStockhausen in Tokyoページを見ると、なんと東京公演の後、京都へ来るんじゃないですか!

Following the lecture and concerts in Tokyo, Stockhausen and some of the musicians will visit the ancient imperial city Kyoto, where they will attend several performances of Nô theatre, Kabuki theatre, Bunraku, Shomyo music and Geisha theatre.

日本の伝統芸能鑑賞もいいけれど、ついでに京都でも公演してくれぇぇぇぇぇぇぇぇ! と思ったのでした(笑)。

さて、そんな空梅雨の週末。土曜日は次のライヴの出番前に流してもらうSEを作ってました。本当は完全オリジナルにしたかったんですが、いかんせん時間がない。それで、持ってるCDから面白そうなのでチョイスして、それらをミックス。それにM for Mac OS Xっていうソフトで打ち込んだ――というか、リアルタイムで打ち込んで、それをリアルタイムで操作した即興――エレクトリック・パーカッションを混ぜて完成。約18分ちょい。セッティングの間にかけるので、実際はこのうち10分くらいしかかからないのでしょう。そのあたりから、ワタシの打ち込みが入って来ます(笑)。で、このミックス。最大4曲が同時に重なるんですが、もし全ての曲を答えられる方がいらっしゃいましたら、次回のpazapライヴのチケットをプレゼントしましょう! しかも、pazap特製カンバッジ2個付きで! いや、かなり難しいと思いますけれど。ヒントはアメリカの作曲家と、フランス生まれでアメリカに帰化した作曲家と、電子音楽とクラリネット・ソロ。正直、ライヴハウスで流すSEじゃないかも(苦笑)。有る意味不快なSEかも知れませんが、それをアメリカの作曲家の作品が中和してくれてると思います。とにかく、個人的には(!)とっても面白い曲になりましたけど。

土曜日はそれが終わって、2時間の個人練習。もうこの個人練習はなんか調子が悪くてボロボロ。何故だと思ったら、昼ご飯を食べるのを忘れてたのでした。ちなみに朝は10時に朝マックでハッピー・セット(苦笑)。それで、お腹を満たしにまたまたくら寿司へ、よく行くなぁ。最近のパターンは駆けつけ2皿の鉄火巻きに締めも2皿鉄火巻き(なんじゃそりゃ)。でも、5.6皿で結構お腹いっぱいになる経済的な胃袋になってきたので、安く上がるのよね。

で、昨日はpazap特製カンバッジを作ったりして、夜はpazapのリハ。来週は東京へ行くので、これでライヴまでの練習は残り1回。前日の夜を残すだけと成ってしまいました。個人的にはこれではヤバいので、今日も夜に2時間の個人練習にスタジオへ。本当に練習不足で……というより、まったく基礎的な事が出来てない自分に嫌気がさしてきました。ヘタ過ぎ! でも、なんとかライヴは誤摩化さんとなぁ(ははははは、誤摩化すんかい!)。


2005年06月15日(水曜日)----すぎもと

色のダイナミック・レンジ

夕方に京都駅にあるJR伊勢丹へ。ここの7階にある『美術館「えき」Kyoto』で6月8日から7月3日まで開催されている『ミヒャエル・ゾーヴァ展〜不思議な扉の向こうに〜』(JR京都伊勢丹催物情報参照)に行きました。土日は混むだろうし、練習とかいそがしいし、東京行きはあるしライヴもあるし……とかって絞っていくと、今日がベストだという事になった訳です。

とりあえず、ゆっくり見るためにも空腹を満たしておかないと! という事で、京都駅前地下街Portaにあるらーめん屋さん京熊五郎で味噌らーめんの餃子セットを注文。キムチ食い放題だし、餃子がアツアツだし、美味しかったです。とにかく餃子がアツアツ。火傷しそうなほどアツアツ。いや、何故この「アツアツ」にこだわって感動してるのかといいますとですね、先日某チャイニーズ・レストランの有名チェーン店に初めて足を踏み入れたのですよ。ずーっと行ってみたいと思っていた所だったのですが、たまたま車を運転中にお腹が空いて来て、タイミング良くそのお店があったから、これは行ってみないと! と思ってです。で、入ってビックリしたのは、ここはファミレスだったのか! という事でした。メニューを見ながら「そうか! ここはファミレスなんだ!」と、持った湯のみをばったと落とし、小膝抱えてニッコリ笑って思った気付いた訳です。

中国からの留学生と思われるアルバイトの女性の対応も良くて、マーボ豆腐のセットと餃子、それからマンゴージュースなんかを注文したのですが、1番にマンゴージュースが来まして、程なく料理も届いた訳です。で、マーボ豆腐が金属の器っぽいのに入っていたので、触ったら火傷するかな? っておもって恐る恐る触ってみたらまったく熱くない。それどころか、工業製品のマーボ豆腐や餃子もそんなに美味しくないのは別に良いのですが――よくないか(苦笑)――熱いのは初めの数分で、すぐに冷めたのでした。きっとここの厨房には中華鍋なんか無いんだろうなぁと感心してしまいました。資本主義社会の中華料理屋。この店であのアルバイトの女性は、どういう思いをして働いているのだろう? そしてこの経験を本国でどう活かすのだろうか? と凄く興味が湧きました。これは嫌みじゃなくて、この店は笑っちゃう程に感動しましたです。それに、マンゴージュースは美味しかったし。でももう行かない(笑)。

最後の1個までアツアツな餃子を食べ終わりまして、ミヒャエル・ゾーヴァ展へ着いたのは、まだ19時にはなっていなかったんじゃないかと思います。閉館は20時なので1時間以上居た訳ですけれど、ちょっとこれだけではちゃんと見きれないです。いや、ひと通り順番に見て、逆進行で戻りながら最初までいって、それからもう1度順路を辿ったんですが、それでも見足りなかったです。もっと見ていたい。そう思いました。はっきり言って入場料700円は安いです。

ミヒャエル・ゾーバの絵は、印刷されたものは見ていましたけれど、やっぱり原画は凄いですね。勿論これは誰でもそうなので、アンパンマンの原画も凄かったですし、手塚治虫の原画も凄かった。印刷物では抜け落ちてる所がちゃんと見えて来ます。小さい絵から大きな絵まで色々とあったのですが、大きな絵の迫力は特に凄かったです。ゾーヴァの絵は、ちょっと不思議でファンタジー的なのですが、でも写実的だっていうのがポイントだとおもいます。デフォルメされたマンガチックなファンタジーじゃないんですね。それから、光の使い方が凄く素敵ですね。深くて暗い緑の中に、スポットライトを当てたかの様な光が表現されてる絵が多い感じがしました。これは音楽で言うとダイナミックレンジが広いっていうんですかね。基本が深い色だったりすると、光が凄く浮き立つんですね。絵の事は不案内なので上手く表現出来ませんが、そういう所がグっときて、ずっと見入ってしまった作品が一杯ありました。やっぱり2、3時間は必要ですね。

映画『アメリ』の中でも登場した絵や、ブタさんの電機スタンドなんかもあるのでアメリファンも必見です! それに『ウォレスとグルミット』の最新長編映画にも携わっているらしくて、それで使用された絵なんかもありましたです。とりあえず、超おすすめっ!


2005年06月14日(火曜日)----すぎもと

誓い

今回のライヴの1週間前には泊まりがけで、東京へシュトックハウゼンを聴きに行くので、なかなかドラムの練習をする時間もなさそうで、平日にも個人練習に籠らないといけないなと思っております。そしてシュトックハウゼンから帰って来たと思ったら、Cafe-IndependantsでJucy Panicとかのライヴにヒゲの未亡人が出演するので、これも外せません(ライヴの予約を忘れてたので、たった今アンデパンダンのサイトから予約しました)。ヒゲミボはCDも持ってるし、生ではクラブメトロで1回見たのですが、かなり魅力的なライヴでしたので楽しみ。岸野さんはやっぱりライヴが1番です。そういえば、メトロ恒例のカモロックフェスティバル(メトロ7月のスケジュール参照)にも岸野さんが来られるのでこれもいかなきゃ。……とまぁ、もの凄く物入りな訳です。

で、これは暫くCDを買うのはお預けだな! と心に堅く誓って、四条のJeugiaでトイピアノのアルバムを試聴しても、ついには手を出さなかったので、自分を誉めてあげたくなってる所で、飛び込んできました「閉店セール 新品20%オフ」の文字(苦笑)。

ちょくちょく行くPlanetというCDショップは地下と1階に店舗があるのですが、1階のJ-Popとかが置いてある店舗が閉店なのだそうです。それで閉店セールです。J-PopのCDなんか別に欲しいCDはないのですが、ここにはアレが置いてあるのを知ってるものですから、つい入ってしまいました。Spank Happyの『ヴァンドーム・ラ・シック・カイセキ』。これ、そのうち買おう買おうと思って、延ばし延ばしになっていたものですから、閉店セールで20%オフなら2400円。それに実はここのポイント・カードが前回貯まってたので、500円オフになるのですよね。で、1900円。新品が1100円オフ。悩む間もなく手に取っておりました(苦笑)。だめだなぁ、やっぱり。さっき誓ったばっかりなのに……。でもずっと欲しかったCDなので大満足でございます。

しかし、最近の菊地成孔さん人気は凄いですね。CDショップに行っても、本屋さんに行っても「来てる来てる」っていうのが本当に分ります。更にこの波が大きくなるのは、うちのライヴの次の日。TBS系で放送される『情熱大陸』でしょうね。これは本当に楽しみです。皆様お見逃しのなきよう!

そうそう、菊地さんといえば、この春からTokyoFM系深夜放送のDJもされてますけれど、この番組でシュトックハウゼンの『コンタクテ』をかけたんですよ。ボクが東京まで見に行くヤツです。勿論全部じゃないけど、びっくり。民放FMでこんな曲ながすの菊地さんの番組くらいよね。さすが!


2005年06月13日(月曜日)----すぎもと

ライヴ3週間前日誌

先週の金曜の夜には、ドラム専門店ゲイトウェイへ行って、スネアのヘッドとスティック、それからフット・ペダルのパーツを購入。恥ずかしながら、スネアのヘッドも長い間交換してないし、スティックもケースの中はシンバル痩せしたものばっかりになってたのです。スティックはずっと使ってるPro MarkのTX739Nっていう、ナイロン・チップで塗装が無いナチュラルなヤツ。で、スネアのヘッドはRemoのコーテッド・アンバサダーを使ってたのですが、いまいちしっくりこないので、やっぱり前に使ってたパワーストローク3に戻す事にしました。

土曜日は朝8時過ぎから、ライヴのDM用のデザインを昼までかかって仕上げました。練習不足なので真剣にやらにゃならんと、14時から個人練習にスタジオを予約していたのですが、そのためのマイナス・ワン音源――この場合ドラムの音が抜いてあるカラオケみたいなもの――を作る時間が無くなって来て、慌ててProToolsを起動、超高速でミックスしてバウンス。なんとか5曲くらいを作った所でスタジオにはぎりぎりの時間でした。バウンスしたAIFFファイルをiPodに突っ込み、それを再生して2時間の個人練習。こんなんでライヴ出来るんか? という酷い出来でした(苦笑)。午前中に作ったDMをスタジオに置かせてもらって帰宅。という事で、当日精算出来るDMはスタジオ・ラグ伏見店さんに置いてもらってますので、よろしくです。今日も何枚か郵送しました。

昨日の日曜日はスネアのヘッドを張って、くら寿司に鉄火巻きを食いに行って、夜はスタジオでpazapの練習。ライヴで演奏する曲と演奏順などを決めたりして、それらを重点的に練習。やっぱりパワーストローク3で大正解。しかし、ヘッド張り直すとええ音するなぁ……と当たり前な感動をしつつ、2時間の練習を終えました。しかし、最後にやったライウでやらない曲のベース・ソロはかっこ良かったですよ。

あと、ライヴの衣装をどうするかとかを決めたりして、まぁ秘密にしとかなきゃいけないんですけれど、誰も見てないので書いちゃうと、S氏はビッキーズのハッピ姿(アメちゃんなし)でT氏は腰ミノ姿、I氏は十二単。そして私が猫の着ぐるみを来て「タマ(猫)」というステージ・ネームでダンスを踊ります。お楽しみに! ……しないでください(笑)。



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