パザ日誌

コラムというほど大袈裟でなく、日記というほど更新もできない。
ただ、pazapのメンバーが思ったことを書き綴るページです。


2004年12月25日(日曜日)----すぎもと

マリーン・クリスマスコンサート@ WTC

WTC

ヒンズー教徒にもムスリムの人にも、そして仏教徒にもクリスマスはやって来ます。この辺り、いかにもキリスト教徒的。でも、日本ではキリスト教徒が深く根付いたとは言えず、結局上っ面のジャパニーズ・クリスマスだという事は、キリスト教徒には残念! なのでしょうか?

キリスト教っていうのはNHKだ! という例えもありまして、「こちとら電波送ってんだから、受信料払いな!」ってフランシスコ・ザビエルが集金に来るというシステムなんですから、有る意味一番過激な宗教だと言われる事もありますが、そう感じさせないのは、このクリスマスの様なメルヘンチックなイヴェントが有るからかも知れませんね。そういう意味では成功してるとも言えますかね。

日本中が赤と緑に染められ、街が白や青色LED、それからオレンジの豆電球で飾られた、このクリスマスの日。マリーンのクリスマス・コンサートを見る為に、大阪は南港にありますWTC、そう、あのN.Yの大悲劇の舞台となったツイン・ビルと同じ名前を持つ、これまたノッポビルに行って来ました。

電車で行く場合が多い南港辺りですが、いくら京都と大阪が近いとはいえ、乗り継ぎやなんやらで時間とお金はかかりますゆえ、今回は車で行く事に。なんせ、駐車料金なんて1日停めて500円とか800円とかだったりしますし。ただ、久しぶりに環状線に乗ると、うっかり大阪港線に乗り損ねて、そのまま境線に行ってしまいましたが、まぁ方向は同じなので問題なかって良かったです。でも、久しぶりに南港に行くと、ATCの所を右折し損ねて、うっかり花咲トンネルなんていう海底トンネルに入ってしまって、海遊館あたりまで行ってしまうという大失態を犯してしまいますが、またトンネルを帰って来るという往復400円の出費は予想外(苦笑)。

まぁ、それは良いとして、このATCもWTCも、昼間は平日か! って思う程の人の少なさと、店舗の歯抜け状態。色々と良い事は聞かないATC、WTCですが、それでも、素晴らしい無料イヴェントをしてくれるのが救いであります。

マリーンのコンサートは、日が沈んで18時から。入場整理券が配布されるのですが、これが何時からの配布なのかがまったくわからない。早い人達は昼の12時位から座って待ってましたね。ボクはサウンド・チェックやリハーサルを見るのが大好きなので、ちょっと早めに会場に行って、遠くから見てました。

15時を回ってからマリーンが登場してのリハ。その間に人が並びだして、結局リハが終わって16時を過ぎたあたりから整理券が出ました。17時過ぎから番号順に入場。昼間はあんなに少なかった人も結構集まって来て、18時からお決まりのクリスマス・ソングでコンサートの幕が開きました。

バンドは、ドラム+ベース(ウッド・ベースとダブル弦じゃない8弦ベースの持ち替え)+ギター+ピアノ。クリスマス・ソングからボッサ、No More Bluesやベサメムーチョ、あと、久しぶりにやったというマリーンのオリジナル曲も良かったですが、何と言っても最後の曲が最高。なんとQueenのI Was Born to Love Youをやったのです。マリーンのQueen!! これが凄かった。アレンジも演奏も凄かった。もうこれがタダで見られるなんて、ホントWTCさまさまです。ずーっと続けて欲しいイヴェントであります。


2004年12月21日(火曜日)----すぎもと

聖なる夜

川で洗濯をした後、山にしば刈りに出かけていたせいで、すっかり更新が滞っておりました。そろそろ海の幸も食べたい頃なので、来週からは、子供達にいじめられているウミガメでも居ないかと、海岸沿いを探しに出かけるのですが、それにあたっては、開けては行けない箱を絶対に開けないという試練に、打ち勝つだけの忍耐力を養っておく必要に迫られております。最近ではこういう時には、そういう裏技が「伊藤家の食卓」で放送されていたという情報がないか、Googleで検索するのが常識となっておりますが、そこは敢えて情報テクノロジーによって解決するという安易な方法は避けて、先人の知恵である「子供電話相談室」でのアドヴァイスを乞う事にしました。だから、今からは、このおっさん声を子供の様にするためのハウツゥを、さしあたってGoogleで検索してみたいと考えている所であります。

そういう本日は、京都では姉妹工房。いや、これでは由紀さおり安田祥子姉妹が、トルコ行進曲を歌いながら茶碗とかを作ってそうです。誤変換。終い弘法です。今年最後の東寺の弘法市が行なわれる日。そして全国的には冬至です。これまた「とうじ」つながり。1年中で夜が一番長いという日ですね。昼間が一番短い日という人も居ますが、違います。夜が一番長い日が正解です。聖なる長い夜が始まるのです。そう、今日は聖ザッパッパ・デイ。我が敬愛するフランク・ザッパ御大の誕生日であります。この長い夜に御大の曲を聴くかと言えば、実は今聴いているのはマリーンのアルバム"What's New?"だったりします。チック・コリアの名曲「スペイン」が1曲目に入っているアルバムです。マリーンの「スペイン」を生で聴きたいなぁ……という事で、今年のクリスマスもマリーンのクリスマス・コンサートに行く予定です。そして、その前までは、ザッパッパ・ディのプレゼントにと貰った東京ザヴィヌルバッハの"a8v"を、居眠りしながら聴いておりました。ザッパを聴かない聖ザッパッパ・ディ。それでもいいのです。もうボクの中ではフランク・ザッパは肉体を持ったフランク・ザッパではなく、もっと時間と空間を超えた、普遍的な存在になりつつあります。ゴータマ・シッダールタという肉体を持った一人の人間が、年月を超えて密教の大日如来のような、姿形をもたない宇宙意思、法身佛となったように。マリーンが"'Round Midnight"を歌いだしました。まさに静かな長い夜には絶好の選曲。この曲を聴きながら、聖なる夜の暗闇と細かな音の粒子に溶けて眠りたいと思います。

という事で壊れかけてますが、明日は梅田ガーデンシネマに「クリスマス・クリスマス」という映画のレイト・ショーを見に行って、もっと壊れて来る予定です。



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