コラムというほど大袈裟でなく、日記というほど更新もできない。
ただ、pazapのメンバーが思ったことを書き綴るページです。
京都駅前の近鉄に行ったんで、ついでにSofmapに寄ってみました。新しいiMacが見たかったからなんですが、実際に見るとやっぱりいいですねぇ。それに、デモ機なのでメモリもあんまり積んでないんですが、それでも速いなぁと感じました。サクサク。さすがG5って感じなのでしょうか。コンパクトになったので、これをスタジオとかに持ち運んで、レコーディングとかは無理かなぁ? とかって思って持ち上げてみたんですが、やっぱり重いです。大変です。ノートのG5が欲しいです。
それはさておき、北海道物産展みたいなのをやっていたので、一通り見て回って、ソフトクリームを食べてみたんですが、これは美味しかった。「これは」って付けたのは、前にこんなイヴェントで食ったのが美味しくなかったからです。北海道の店だからって、美味しい店ばかりとは限らないです。勿論、食べる方の趣味の違いも大きく影響して来る訳ですが。前にダメだとおもったソフトクリームは、結構名の通ったお店だったんですが、今日のが低温殺菌牛乳だとしたら、まるっきり低脂肪乳って感じでしたからね。お、良いですね「まるっきり低脂肪乳」っていうネーミング。どうでっか? 森永さん!
それから本屋さんへ行って、予定外の散財。なんと「みんなのうた2004年8・9月号」。税込み330円也。いわゆる衝動買いというヤツです。理由はまたそのうち。
で、新星堂にも寄ってみたんですが。ボクはもうCD屋に行っても、クラシック・コーナーしか見ないです。いや、正確に言うとその中でも狭ーい現代音楽コーナーのみ。元々音楽のジャンル分けみたいなものの存在がどーなのか? そういう議論もありましょうが、この「現代音楽」なんていう、分った様な分らないようなネーミングのジャンルも、果たしてクラシックのカテゴリーにぎゅうぎゅう押し込んでいていいのか? という、そういう問題もあるんじゃないかと思いますが。だいたい、クラシックファンの人で――もしくは、クラシック演奏家の人たちでも――「現代音楽は嫌い」なんて人は、かなり多いんじゃないかというのは、あの棚の比率を見ても分ります。それに、最近では現代音楽はクラシックな人じゃなくて、ノイズや音響系が好きな兄ちゃん姉ちゃんが好んで買って行くそうです。リスナーの方では、メジャーとインディーズの垣根の曖昧さと同じ様に、ジャンルの境目もなくなってきてるのかも知れませんですね。
そういえば、最近欲しいCDがてんこもりあるんですが、本当に世間ではカジュアル・コピーやp2pでのmp3ファイル共有が理由で、CDが売れないんですかね。何故ボクはこんなに、CDが欲しいのでしょう?
でも、欲しいCDがありすぎて、もうすぐ出るFrank Zappa御大の新譜"Quaudiophiliac"(Amazon.co.jp)を入手するのは、まだ先になりそうです。なんかZappaファミリーは、会員制のサーヴィスを始めようとしてるみたいですが、ボクは何かそういうの嫌いなので、そういうmixiみたいな所が出来るんなら、すっぱりZappaとは縁を切るかも。少なくとも、会員だけのCDなんていらねー。
掃除機が壊れました。
正確に言うと蛇腹のホースがダメになったのです。掃除をしてたら、古くなったTシャツを切って作ったウエスを、うっかりと掃除機で吸い込んでしまったんです。ボクが掃除なんか始めるとこのザマです。所詮Tシャツみたいな薄い布切れだと思って、パワーを最大にして吸い込んでやろうなんて考えたのも事態を悪化させたのでしょう。ホースの中心部で完全に詰まってしまって、前にも後ろにも動かないのです。
ネットで調べたりもしたんですが、「乾電池を何本か入れて、その重みでだしたらいい」とか、「水を入れてはどうか」と言うものがあったんですが、そういうので取り出せる範囲をゆうに超えておりまして、もうどうしようもない感じでした。ちょうど詰まった部分が膨れて、蛇が卵を丸呑みにしたような感じです。こうなりゃダメもとでと、水なんかを入れてみましたけれど、やっぱり無理でした。
しょうがなくて、最後の手段で蛇腹部分の配線が通ってない部分を破って、そこから布を取り出しました。これ、ビニール・テープかなにかを巻けば、また使える様になるのかなぁ……。多分、ホース部分だけ買うくらいだったら、新品が余裕で買えるという、高度経済成長やバブルが過ぎて不況まっただ中の折でも、なんか大量生産大量消費なおバカな先進国の病的な金銭感覚になってしまいそうだったので、格好悪くてもテープでとめて使ってやる! と誓ったのです。いや嘘です。お金がないのです。それは、これから宅配便の人が代引きで届けてくれるCDが来るからです。
ひっかきあつめて、なんとかCD代金を都合して、おつりが無いように玄関に準備して待ってたのですが、思ったより遅くなりそうだったので、思わず掃除機なんかかけだしてしまったんです。そうだ、宅配便のせいだ、掃除機が壊れたのは。そういう事にしておこう。
いや、それで、ホースに水を入れてしまったので、また使うには乾かさないと行けないと思って、玄関先に立てかけて乾かしてたのです。やっとこの掃除機騒動が終わったとたんに、まるで台本通りに舞台の上手から登場した宅配やさん。ちゃんと音響スタッフがいいタイミングで「ピンポーン」と効果音を入れます。まさにあと1秒早くても、1秒遅くてもいけない絶妙なタイミング。CDにしてはちょっと大きすぎるんじゃない? っていう段ボールを持ってきてくれたのですが、何か申し訳なさそうに帰って行かれたのは、玄関先に掃除機のホースが立てかけてあったからでしょうか? 京都の風習では、嫌な客が来た時に、玄関先に反対に向けたホウキを置くのだそうですが、それの現代版と思われたのかも?
「通常6〜8日以内に発送」なのに、予定を過ぎてもいっこうに届かないナンカロウと、「通常3〜5週間以内に発送」なのに1週間以内で届いてしまったナンカロウ。なんか複雑な気持ちです。しょうがないので、鏡に向かって喜怒哀楽をひととおり表現してみましたけれど、この感じは表せませんでした。
で、届いた方のナンカロウのCDを聴いてみました。……と言っても、5枚組なのでランダムに数曲聴いてみましたが、最高にボク好みでした。これは凄い! Amazonのサイトのレヴューでは
これは「むずかしい」音楽で、耳に快くはなく、整然とした感じではないので集中力も要求される。
なんて書かれていたのですが、もの凄く耳に心地よいんですが。これはどうした事でしょう。集中力が要求されるとも思わないです。BGMにも出来ますよこれ。いやぁ、これは値打ちある買い物でした。ちょっと高かったですけれど、5枚組だと考えると安い位のものです。しかも内容がこれなら(勿論、万人受けするとも思いませんが)。結構たっぷりとしたブックレット付きなんですが、英語がプアなミーとしましては、アンダースタンドするのにヴェリーロングタイムかかりそうです。翻訳してるサイトとかあったら嬉しいのになぁ……。
現実逃避の為に、先週末は図書館へ行きました。
ボクが日本の作曲家で好きな人は三木稔さん。といっても、CDも「鳳凰三連」っていう2枚組のCDしかもってませんし、マリンバ曲のスタンダードにもなってる名曲「マリンバ・スピリチュアル」が入ったCDを2枚持ってるだけなんです。だから、そんなに曲を聴き込んでる訳じゃないのですが、何故か惹かれるのは、ひょっとしたら「日本」もしくは「アジア」っていうもの――というか「音」ってしても良いかもしれませんが、多分そういうサウンド的なものだけじゃなくて、内面的なものも含めて――に対しての思いというようなものに引っかかるのかもしれません。これは、ボクが阿波踊りに対して持っている感情っていうようなものと同じ様で、でもちょっと違うものです。うーん、ちょっと分りにくいですが、例えばボクは下手なりにもドラムなんかを叩いたりしますが、じゃ、何故それは和太鼓じゃないんだろう? っていう思いです。
まぁ、それと三木氏が徳島出身っていうのと、あと、ボクが初めて現代音楽っていうものを生演奏で聴いたのが、中学生の頃に聴いたライプチヒ・ゲヴァントハウス・オーケストラの三木作品だったという、そういうのも大いにあると思います。あのコンサートでは、会場に三木氏もいらっしゃっていて、最後にステージに上がられていたと記憶しておりますから、そういう親近感もあるのでしょう。
で、何が言いたいかと申しますとですね、図書館に入荷してたんですよ、三木稔「琵琶協奏曲」。このCDは結構色々なCDショップにも並んでいて、目にする機会が多くて、いつも欲しいなぁ、聴きたいなぁと思っていたのです。流石に醍醐図書館は凄いなぁ。なんという素晴らしさだ。とひたすらに感動するのでした。
で、最近ずっとリゲティばっかり聴いていたのですが、ここ数日はずっとこのCDを聴いてます。オーケストラとアジアの楽器っていうのは、何か馴染まないかんじがあったりするもんなんですよね。武満徹の「ノヴェンバー・ステップス」っていう曲をアメリカで演奏する時のリハーサルで、尺八の演奏を聴いて、オケの人が笑ったっていう話を読んだ事がありますが、西洋音楽の1オクターブを無理矢理12等分した音楽とは、やっぱり違う部分っていうのがあるのでしょうかね。でも、この「琵琶協奏曲」を聴いても、ボクにはそういう違和感みたいなものはありませんでした。それから、いわゆる実験音楽的な現代音楽ではない部類の音楽なんでしょうけれど、これこそある意味、最も実験的な音楽なのかも知れない……と思わせられました。
そして、このアルバムは「琵琶協奏曲」だけじゃなくて、「平安音楽絵巻」と「東の弧」っていう小編成の結アンサンブルと琵琶で演奏する曲も入っていて、個人的にはこっちの方がお気に入りです。ボクは前はオーケストラものが大好きで、室内楽とかってどちらかっていうと嫌ってたくらいなのですが、最近は小編成の方が好きになってるのは、自分でも不思議です。
結アンサンブルには臼杵美智代さんがマリンバ・打楽器を演奏してらっしゃいますが、臼杵美智代さんといえばサヌカイト。2年くらい前に1度、臼杵さんの演奏を聴いた事がありますが、また聴いてみたいなぁ。今度は三木作品を。
そうそう、ナンカロウのCDが今日Amazonから発送されたそうです。しかも、後から注文したプレイヤー・ピアノの5枚組の方が(笑)。おいおい、そっちは1ヶ月くらいかかるんじゃなかったの? 予定狂うやん。今月もうジャリ銭生活なのに……(涙)。
ある方に残暑見舞いなんかを書きたくて、絵葉書を探しに四条界隈へ。
しかし、最近のティッシュ配りの人たちは、あんまりやる気が無くて困りますね。いや、個人的には全然困りませんけれど。何がっていうと、何も言わずにティッシュとかを差し出すんですよね。しかも笑顔でもないし。あれ、そういうパフォーマンスだったら結構面白いと思うんですが、実は営業目的だっていう所が困ります。ボクは普段はティッシュとかってよく貰ったりするんです。おねいさん――別におにいさんでもいいんですが――が「どうぞー」とか「よろしくー」とか、そいうの営業スマイルでもいいから言ってくれれば、こっちも「どうも」とかって言って頂くんです。欲しくないビラとかだったりしても、軽く会釈して要りませんっていうポーズもするんです。でも、無表情で無言だと、ちょっと怖いですよね。人間にもテリトリーっていうのが有ったりすると、いや、実際自分の周り何センチ――まぁ人に寄っては何メートルだったりするかも知れませんが――は、空気中に「ここからは入って来るなよ。オレの縄張りだぞ」っていうバリアというか、雰囲気みたいなものを持ってますよね。動物的に。その中にどこの誰かた分らないような人が、バリアを突き破って、ビラとかティッシュとかをサッと入れて来る訳です。無言・無表情で。明らかな領空侵犯。奇襲攻撃。戦線布告とも獲られかねないものです。そんな大袈裟な事を言わなくても、それで商売成り立つのかなぁ……って心配しながら、こっちはそういう人には完全無視を決め込みます。コミュニケーションをとるきがない人の相手をする気にはどうしてもなれないです。きっと、やらされてる感があるっていうのも、こっちに伝わって来るんです。例えば、そんなラーメン屋でラーメン食ったって、どんなにおいしいラーメンでも不味く感じるだろうなぁ。ひとりひとりくぎりのあるラーメン屋なんてありますが、そういうラーメン屋って本当に美味しいのだろうか?
まぁ、そういう事を思いながら歩いてたら、本屋さんがあったのでふらりと立ち寄りました。音楽のコーナーへ行くと「憂鬱と官能を教えた学校」(菊地成孔・大谷能生/河出書房新社/ISBN4-309-26780-7)があって、今月はCDとか結構買ったので、この本は買うのもうちょっと待とうかな……と思っていたのに、目次にポリリズムっていう言葉を見つけた瞬間、レジに向かってました。でもこの本、まだパラパラっと飛ばし読みしただけですが、かなり面白いです。今までの音楽理論本にはない内容で、いかにも菊地成孔的。基本的に菊地さんが行なった講義録を編集したって感じなのですが、これが良い効果になってると思います。実際に2度講義を受けましたけれど、それの何倍も濃いような、いや、あの講義は時間の関係で濃縮300%のオレンジジュース、マンゴー入りって感じでしたけれど、あれが仮に1リッターのジュースだとすれば、この本は濃縮200%のオレンジジュース、ドリアン入りアボガド添え、しかも20リッター満タンって感じ。値打ちあります。
それよりも、絵葉書どこに売ってるんだ?
TBSのドラマ「逃亡者」は、結構好きで見てるんです。だからというんじゃないんですが、松たか子が歌う主題歌「時の船」は素晴らしい曲ですね。松たか子はこういう歌を歌わせたら素晴らしい歌手だと思います。勿論、素晴らしい役者さんでもあるのですが。でも、松たか子が出てるドラマを見た事がないです。多分、これからもないかも。ボクは松たか子は舞台役者だと思ってるので、初めて見るときは舞台で見たいと思ってます。それまでドラマは見ない。いや、ひょっとしたら、舞台を見た方がドラマを見る気にならないかも。でも、逆にドラマ俳優としては素晴らい江口洋介が舞台をやるとどうなるのか、それは気になりますが。
ところで、TBSの「逃亡者」は"Runaway"なんですね。"The Fugitive"じゃないんですね。原作(?)のアメリカのは、そうだったと思うんですけど。見た事はないんですけれどね。
ところで、iPodの人気が凄いという事ですけれど、iPodで音楽を聴くためには、必ずパソコンが必要な訳ですよ。あと、iTunesとか。でも、パソコンを持ってないけれど、iPodが欲しいっていう人もかなり居ると思うんです。そのためにiTunesマシンっていうのを作ったら売れませんかね。iTunesの専用機って感じで。まぁ、CD-RomドライヴとハードディスクとFireWireポート、それに液晶画面だけついてるっていう。でも、それだけじゃどこのメーカーも出しそうなので、付加価値として、今の時代にはやっぱりメールとインターネットは必須です。CDDBも使えますしね。で、メールソフトとブラウザ、それからキーボードもイーサネットポートとモデムポートも付けちゃおう。後は競争に勝つ為に、ワープロ・ソフトとか、ゲームがやりたい人にはゲームソフトとか、そういうのを必要に応じて各自インストールできるシステムにしたらどうでしょう。まったく斬新でイカすアイデアでしょ!