Macで作ったMIDIデータをQY700へ持って行く方法

月刊ぱざっぷ 2002年9月号

QY700_image

pazapでの楽曲のmidiデータをQY700で鳴らす為にすぎもとが行っている方法です。

Macでの作業

  1. Visionで打ち込む。
  2. セットアップの為に2小節とり、3小節目からクリックスタート。演奏開始までに4小節とり、3小節目からカウントを出すようにする。
  3. 1トラック目は「セットアップ」として、GMリセット、XGリセットとシスエク等のみを入れる(2小節以内で)
  4. 10トラックをドンカマ用のクリック専用とし、実際に打ち込む。
  5. 打ち込み完成後、QY用に修正。セットアップ・トラックを一番最後のトラックの後ろに回す。
  6. smfに書き出し。(Visionの場合、Format1(multi track)で書き出した方がいい)。
  7. フロッピー(QYで読めるように、Dos Format)にsmfをセーブ。

QY700での作業

  1. QYでLoad。
  2. まずセットアップの部分を読み込ませる為に再生(セットアップ部分の2小節だけでよい)。
  3. プログラムチェンジなどが読み込まれたのを確認したら、セットアップの2小節を削除する。 #「JOB」の17番「DELETE MEASURE」で「1-2小節」を入力後、ENTER。
  4. SONG画面の「Out Ch.」の設定。 a)QY700の音源部に送る「10番」を「OFF」にする。 b)MIDIOUT-Aの「10」以外をOFF。 これで、クリックはQYでは鳴らず、MIDI OUT-Aにつないだ音源でなるようになる。
  5. 鳴らさない音(例えばドラムとか)をミュート。
  6. 確認の為、ひととおり聞いて、細かい設定(ヴォリュームやパン等)を調整する。
  7. バックアップの為にFDに「SAVE」(QY700のフォーマットで)。

注意点

  1. データ打ち込み時、同じポートに送るトラックを2つ以上作る場合(例えばドラム・パートを「ハイハット」「キック」「スネア」とかに分けている場合など) ひとつにまとめる。ひとつをセットアップにしてるなどはまとめられないので、セットアップは一番最後へ回す。(どうせ、消してしまうので)
  2. 曲自体が10トラック以内の場合、データは空でいいので、10トラック目まではトラックをセットしておく。 #以上1、2はQY700は操作に画面を切り替えないといけないので、これをしないと「SONG」画面と「VOICE」画面が合わなくなって紛らわしいため。 つまり、「1トラックは音源のポート1」という風に固定してしまう。
  3. 曲の途中でテンポが変わったり、プログラムチェンジがあったりする場合は、2小節削除した後の1小節目にテンポやプログラムチェンジのデータを入れておく。 #これをしてないと、チェンジ後の設定のまま、次回のプレイ時にスタートしてしまう。

最後に

いちいちこんなやりかたをしなくても、書き出したsmf をそのままQY700で走らせても、何の問題もありません。 では、どうしてこんなやり方をしているのか

  1. スタジオ等で各トラックの微調節(パン、ヴォリューム、リヴァーヴ等)が出来る。 QYはVOICEのMIX画面で動かしたパラメーターなどはそのまま記憶しておいてくれる。
  2. セットアップのトラック、小節は必要無い。 XGに特化し、かつソングごとに全てのパラメータを保持してくれてるので、スタートボタン一発でクリックが鳴る方が、ライヴでは特に好ましい。

同じ環境の方の参考になれば、幸いです。

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