pazapのシステムVol.1

月刊ぱざっぷ 1999年4月号(2005.02.10修正)

QY700

今やパソコン花盛りと言う時代、アマチュアの方でも音楽やってる人はパソコンでDTMやハードディスク・レコーディングなんてのも全然珍しい事でも無くなってきてしまいました。私も曲がりなりにもDTMもHard Disk Recordingもやってはいるものの、パソコンは使わず両方とも専門機で行なっております。まず、曲作りはYAMAHAのQY700で、ハードディスクレコーダーは、主流のローランドのVSシリーズでなくて、AKAIのDPS12(Version2.1)を使ってます。

まずQY700の利点は、持ち運びが便利な事。これにつきます。pazapでは女性VOCAL+トリオ(ギター、ベース、ドラム)という最小限の編成のため、キーボードなどの音はこのQY700で補っております。 俗にいう「同期もの」というやつです。 従って、練習スタジオにも、ライヴ会場にも持ち運べなくてはならない。しかも出来るだけコンパクトな方がいいですから、QY700は音源内臓ですし、ギターのエフェクトケースに入れて持ち運べるので言う事なし。 MIDIインターフェイスも要らない。 (まぁノートパソコンにソフトシンセを入れれば問題は無さそうなので、ただ単に予算の問題というのもあるのですが…) 下の写真はpazapの同期システムです。低予算のため、いたってシンプルです。

QY700からMIDI OUT でMU5(音源)に送っているのは、クリックの信号です。 QY700はドンカマ専用のラインアウトが無いので、MU5にクリックだけ送っているのです。 この場合、QY700自体のクリックを使う事もできますが、やっぱり自分のやり易い様にクリックを打ち込んでおく方がいいようです。(特にpazapでは変拍子を多用するので。) さて、MU5の下の「TM3」というのは、BOSSから出ていた(多分今はもう出てないと思います)トレーニングモニターと言うやつで、MU5のラインアウトからクリック音をとって、その音を増幅するために使ってます。 このクリックは、私がドラムを叩きながら聞いているのですが、同期を始めた頃、慣れるまではかなりずれるし、他の楽器の音とかでMU5のヴォリーウムを最大にしていても、クリックが聞こえないしでもう無茶苦茶でした。 せめてクリックの音を聞き易くと思って、色々と楽器屋さんでインタヴューしてみましたが、なかなか良いアンプが無い。特に電源は電池でないと使いにくいし…と思っていたら、GATE WAY京都店(ドラム専門店)に一個だけ売れ残ったのがあったのが、このTM3だったのでした。 よかったよかった。ホントにこいつには助けられました。 なになに、その後は、クリックとずれる事は無くなったかって? クリックのせいに出来なくて辛い日々がしばらく続きました。 pazap ドラマーの杉本でした。

現在はこういうシステムは使ってません。今はパソコン使ってますし、QY700もDPS12も手元に無いです。(追記:2005年02月10日)
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